今回のライヴ、自分では「原点回帰」がテーマであった。学生の頃にちょっとギターが弾けだして、バンドなんぞを始めてみたら結構面白くて、それ以降は極端なブランクもなく、いまもバンドを続けている。いつもカバー曲が中心だが、それなら一度は一番最初に演ったカバーを今の自分たちで演っているとどうなるだろう、というノリで選んだアーティストがDEF
LEPPARDであった。「炎のターゲット」アルバムは当時流行っていたし、"Rock
Rock !"や"Foolin'"が私たちの最初のカバー曲でもあったのだ。 MINOR MINDは現在、ギター、ベース、ドラムスの3人である。せっかくの初心に戻るライヴなので、当時のもう一人のギターであった仏さんを無理矢理にメンバーに引き込んだ。今はMINOR MINDジャズの部(笑)に所属している彼がハードロックを弾くのは久々らしい。ボーカルには厳選なるオーディションの結果、これまたデフレパを愛するOrimuhさんを抜擢。彼女はこのバンドの平均年齢を下げるという大役も担うこととなった。そしてこのバンドは「LEF DEPPARD」と名乗ることとなった。 さて、長い前置きからも分かるように、とにかく気合いを入れたいバンドである。練習に練習を重ね、それは季節が一回りするぐらいの勢いでもあった。そうして時間を重ね、ライヴの日は11月27日、三宮のBack Beatさんのステージと決定。決定すれば緊張感が増すのが世の情け。緊張感まで原点回帰。 ライヴ当日、センターの3人の衣装は「ユニオンジャック」。 後のバンドのメンバーの方々は「あんなシャツ、どこに売ってんねん」と目を白黒させていたのが印象的であったが、その発言を聞いて即座に「勝った!」と思う気持ちも原点回帰、いや、これはずっとその感覚だった(笑)。サイドに陣取る仏さんは黒のシャツ、私はマダムメの目ン玉をお守りがわりとマダムメシャツで挑んだ。 DEF LEPPARDの曲はどれもこれも曲構成が実に良くできている。これは彼らの才能の高さを表すもので、聞いていても楽しいし演っていても楽しい曲はそうざらにあるわけではない。今回の選曲はそういう意味でパーフェクトだ。また、厚いコーラスもまた彼らの魅力のひとつだ。我々はそれに挑むわけである。 いや〜〜、演奏はともかく(おいおい^^;)、コーラスは四十路が近いオッサンらにはキツかった(笑)。音周りのよりライヴハウスで、自分たちの声がよく聞こえたのは正直恥ずかしかったのであった。 ともかく、とした演奏も、どう聞こえたのかはやっぱりともかく(おいおいおい^^;)緊張でリズムをトチ狂わせながらも、やっぱりステージは楽しい!ということを最高な形で確認できたのが嬉しい。20年近くも前にプレイした曲だけど、こうやってOrimuh嬢の声でまた演奏すると実に新鮮だったことも収穫だった。 気の合う仲間で、良いお客さんで、対バンも真面目な方々で、ちょっと狭かったけど良いライヴハウスで良い音響で、楽しめて充実したライヴだった。 今回のライヴをまた「原点」として、これからも首振り腰振り、尻なんかも振り、ハードロック一筋で愉快なジジィになろう!というひそかな決心は、打ち上げでほぼ酩酊状態であった私をさらに酔わせるのであった。 |