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HYDRA VEIN / Rather Death Than False Of Faith / 1988

英国のド根性スラッシュだが、ヘヴィなリフやメロディもちゃんと持っていて、曲展開も劇的だ。何よりもスカスカの軽々しいスラッシュではないところがお気に入りなのだ。スラッシュ一辺倒もちょっと苦手、てな人にもオススメできる。パワーメタルのよいところとスラッシュメタルのよいところが出会ってこんなのが生まれました、といった感じ
クサレポイント

しかしどうしちゃったんだろうねぇ、このジャケットは。 こりゃカエルか?。 うしろのガイコツもこれでいいのだろうか(笑)。



BLOWIN FREE / The Knife And The Floosie / 1987

オーストリアのバンドだが音はまるっきりジャーマンメタルだ。歌詞が情けないタイトルチューンは単純明快のパワーメタルで爽快感満点。高音シャウトのボーカルもお約束路線まっしぐらで期待通りだ。ただこのジャケット(裏もこのまんま)なので、間違ってもジャケ買いされることはないだろう。その点大いに損をしていると思う。
クサレポイント

伝説のケーキの包装紙柄ジャケでおなじみの作品で、B!誌でさんざんな点数だったが、なかなかどうしてのパワーメタル。是非ジャケ買いしてください(笑)。



DEDRINGER / Second Arising / 1983

1980年のデビュー作リリースの後の交通事故のブランクを経て3年後にリリースされた2ndアルバムだが、ギタリストのNeil Hudson以外のメンバーが全て変わっている。ということでデビュー当時のブギー色は一掃され売れセンに色目を使ったメロディアスハードになった。ほとんどのメンバーが変わるとパワーダウンするのがたいていのことだけど、今回のメンバーも力量はそこそこ高く、ラフながら伸びやかに歌うボーカルは巧い。そのバックで自由にギターを弾くNeil Hudsonには何故かほほえましく感じる。"Death Alley Driver"みたいなイントロの"D.J.O.K."が笑える。

クサレポイント

しかし前作のジャケはそこそこカッコよかったが、本作の、目がチカチカするような色使いは凄いセンスだ。



HERITAGE / Remorse Code / 1982

NWOBHMではこういうメロディアスなバンドも産み落とされたから面白い。よく引き合いに出されるPRAYING MANTISとたしかに同路線。ボーカルスタイルはラフなんだけどツインリードでたたみかけるメロディがウルウルしている。こちらもしばらくの間、プレミアものだったけどCD復刻のときは奇跡その2が起こったと思ったもんだ。

クサレポイント

ツインリードでツインボーカルというユニークなスタイル。ライヴが見てみたかったバンドのひとつだ。