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SACRAFICE / The First Experience With The Unknown / 1984 4曲入りのミニアルバム。「アイウエオ」ではなく「あ゛い゛う゛え゛お゛〜゛」と歌えるボーカルが、とにかくわが道を突っ走るタイプであり、実にクサっていて素晴らしい。"When The Wolf Cries"の中間部のどよ〜んとした展開はビックリ。メイデン影響下の、ツインリード爆発なNWOBHM音丸出しではあるが、意外とこのバンド、70年代のブリティッシュハードあたりをバックボーンに持っているのかと感じさせるのだ。一発録音的な音の悪さは逆にプラスポイント。 "Give Me Your Love"はベタなタイトルながら、後半部の絶叫がギター侍を想起させて否が応でも印象に残る。 クサレポイント 人知れずバンド名をTRANQUILLに改めて90年代も活動を続けたようだが、今ではホントに人知れずな存在になってしまった。 |
BONHAM / The Disregard Of Timekeeping / 1989 Page92のAIRRACE、Page52のVIRGINIA WOLFとキャリアを重ねたJason Bonhamが自らのバンドとしてイニシアティヴをとったのがこのBONHAM、決して「ボンハム」と読まないように(笑)。言うまでもなくJasonはLED ZEPPELINのボンゾの息子であるのだが、ダイナミックなドラミングは実にオヤジ譲りだなぁと思う音を叩きだしている。スネアやバスドラが悲鳴をあげそうな音だ。しかし、なによりもこのバンドがあまりにもZEPを意識した、でも時代に迎合した丸い音作りになっているのは何度聞いても苦笑ものなのだ。 クサレポイント 当時は「無限」の邦題で日本でもリリースされ、話題になった作品。再結成ZEPに彼が加入するのでは、というウワサを打ち破ってのリリースだったからだ。。 |
SARAYA / S.T. / 1989 昔、国道沿いにあったおむすび屋さんがたしかこんな名前だったなぁと思いつつ、HEARTのAnn Wilsonタイプのボーカルが印象的なSandi Sarayaが中心となって結成されたバンド。おむすび屋さんと違って「サライヤ」と読むのが正しいようだ。"Healing Touch"がかなり完成度の高いメロディックハードで、この曲にノックアウトされてこのアルバムを買った人は多いだろう。良質のアメリカンロックが詰め込まれており、メインストリームなものから泥臭いもの、パープルタイプの疾走系ハードロックまで、自分たちのやりたいハードロックがこれだ、といわんばかりのプライドを感じる作品。 クサレポイント この後ベーシストが後にインギーさんのバンドへ入ることになるBarry Dunawayに交代し2ndアルバムを残したが、そのあとは解散に道を辿ることになった。 |
LEGS DIAMOND / Captured Live / 1992 LEGS DIAMONDを語るにはこのアルバムだけでは全然足りないと知りつつも、新旧あわせて熱く聞ける本作は、やはり70年代から現在に至るまでハードロック一筋に走り続けるバンドの熱意をよく伝えている名ライヴアルバムであり、記録として残すに十分価値のある作品だと思わざるを得ないのである。 1st〜3rdが全米でバカ売れし、日本でもかなりの人気を誇った彼らは70年代にはVAN HALEN、TKO、RIOT、Y&Tといったバンドにひけをとらなかった。あまりにストレートでバカ正直なハードロックゆえに、商売上手にはなれずにマイナーレーベルで苦労した時期もあったけど、本作に収録されているそういった時代の曲が一つも色褪せずに輝いていることが凄い。"Satin Peacock"や"Stage Fright"といった初期の名曲に負けない勢いを"Out On Bail"や"World On Fire"に感じるのだ。 クサレポイント Rick Sanford の苦味のあるボーカルがこのバンドのスパイスだったのだが、2005年になって彼は脱退。しかし今後もリーダーのMichael Prince(前から思ってたけど、なんて少女マンガな名前なんだ(^^ゞ)がバンドをひっぱっていくことだろう。てことで現在も元気に活動中、一生ハードロッカーな人たちなのだ、うらやましいねぇ!。 |