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ROY LAST GROUP / Goodtimes Ahead / 1983 1979年に結成されたドイツ3人組の2ndアルバム。少人数バンドながら歌以外の演奏能力の高さのお陰で爽快なハードロックを楽しめる、デキのよいアルバムである。ドイツくささはなく、知らないで聞くと英国のバンドたと思うだろう。こういった、ひたむきに自分のロックをさらけだすバンドは応援したくなりますなぁ。リーダー兼ギタリストのRoy LastはVELVET VIPERの"The 4th Quest For Fantasy"アルバムにも参加している。 クサレポイント ACCEPTやDOKKENとツアーをしていたらしいけど、どちらにも似ていない。ACCEPTよりもメロディアスでDOKKENよりも硬質なのだ。 |
ELIXIR / The Son Of Oden / 1986 NWOBHMのバンドとしてはあまりに遅すぎるフルレンスアルバムであったが、以外にもこいつが典型的な泣きのNWOBHMサウンドを聞かせてくれる。NWOBHM直系のツインギターのハモりはいろんなメタルを聞きすぎて麻痺寸前なあなたの耳に新鮮に響くことだろう。ちょいといい値がついていても捨て曲なしのこの内容なら買いである。ワンパターンと言うなかれ。これがNWOBHMなのだ。 クサレポイント 彼らもまた、再結成なのか何なのかいまだ現役のバンドなようで、サイトが存在する。この次に出したアルバムがつまらなかったけど、いまはどんな感じなんだろう。 |
PET HATE / The Bride Wore Red / 1984 NWOBHMでスカスカのロックンロールを聞かせてくれたSILVERWINGが改名し、あのHeavy Metal Recordsからリリースしたのが本作。突如として正統派メタルに変身・・・するはずもなく、相変わらずのスカスカしたロックンロールだ。一度聞けばもう二度は聞かないだろうが、息抜きには必要なアイテム。漢メタル野郎にはちと厳しい作品だ。"Roll Away The Stone"はMOTT THE HOOPLEのカバー曲。 クサレポイント ホワイトビニールのHeavy Metal recordsのサンプラーにも登場していた彼らではあるが、これなら改名せずにそのままSILVERWINGでデビューしてもよかっただろうに。あと一枚アルバムを残してバンドは解散したようだ。 |
HEXENHAUS / The Edge Of Eternity / 1990 MANINNYA BLADEが改名したバンドの2ndアルバム。とはいってもこの時ではMANINNYA BLADEのメンバーは残っていないので、実際は別のバンドと考えても差し支えない。スウェーデンという土壌をツインリードのメロディにわずか感じることが出来るテクニカルパワーメタル(個人的には「テクニカルスラッシュ」ではないと思っている)な味付けのアルバムだ。この後もう一枚アルバムを残してバンドは発展的に解散した。 クサレポイント 元はクサレな雰囲気をもっていたMANMINYA BLADEに、CANDLEMASS、PARASITE、DAMIEN、MEZZROWといったバンドのメンバーが入れ替わり立ち代り加入し、解散後はMEMENTO MORIやKEEGAN、ABSTRAKT ALGEBRAといったバンドで活躍するメンバーを輩出したのがこのHEXENHAUSであり、スウェーデンのダークサイドのメタルシーンにおいては知る人ぞ知る存在なのだ。 |
DIAMOND / S.T. / 1987 ニューヨークをベースに活動していたメロディアスギタリスト、Mitch Diamondがリーダーであるバンド。後期レインボースタイルな音作りは当時マニアにバカウケだった。それはおよそアメリカのバンドらしからぬ、メロディックで湿り気を帯びたギターとキーボードのメロディが日本人の琴線をついたのだろう。続編がなかったためすっかり過去のバンドになってしまったが、メロディック派はチェック済みでなければ恥ずかしい一作だ。 クサレポイント メロディック派でなくとも、正統派メタルマニアにも十分売り込める作品。"Rock The Nation"のようなハードドラィヴィンでフックのある曲は古き良き80年代メタルの典型。これがマイナーレーベルからのリリースだから凄い。 |
LIONS BREED / Damn The Night / 1985 曲によって出来・不出来がバラついている感のアルバムだ。それでもギタリストは頑張っている。このギタリストの叩きつけるようなリフは間違いなく正しいジャーマンメタルの音だ。ベースだってその後ろでけっこうブイブイとイイ音だしている。やはり役不足のボーカルのせいでマイナーもののレッテルは剥がれなくなってしまったが、それが実はイイのだ、ってマニアもたくさんいるだろう。こりゃライヴではどんな風だったんだろう。 クサレポイント そう、ギタリストのThomas SophaとAxel Julis、ベーシストのMartin Borkはこの後新たにボーカルとドラムスを加え、バンド名をSCANNERと変えてワールドワイドな成功を収めるのだ。そりゃ正解ですわな。しかしThomas Sophaは手首を傷めて引退してしまったようだ。残念・・・。 |