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V.A. / A Bolt From The Blach / 1984

英国のハードロックレーベルであるThunderbolt Recordsからリリースされたサンプラー。しかしなんとも変わった組み合わせのアルバムだ。基本はNWOBHM、そこにパブロック、70年代ハードロックなどなどつっこんでいてごった煮の様相を呈している。HERETICはアメリカの、CHAINSAWはドイツの、SEDUCERはオランダの、それぞれ同名バンドとは別のバンドであり3つともNWOBHMのバンド。これらの音源が含まれているだけでも十分かも知れないが、元WAY WE LIVEだったTRACTORやNick SimperのWARHORSEなどという渋いところも収録されているのは聞き逃せない。

THUNDERSTICK Runaround
TRACTOR Little Girl In Yellow
UNDERDOG No Way To Lose
SAMSON Mr. Rock And Roll
TASK FORCE Cry,Baby,Cry
CHAINSAW Devil's Daughter
WARHORSE Confident But Wrong
HERETIC Watch Me Grow
JIMMY PAGE Burn Up
WILKO JOHNSON & LEW LEWIS Looked Ou My Window
JOY What Did You Expect
SEDUCER Down Down



クサレポイント

SEDUCERの"Down Down"は「勢いこそがわが道!」、みたいな典型的なNWOBHMなので聞いていて頬が緩む。あと、UNDERDOGが収録されているがこれはMausoleum Recordsからもリリースされた彼らの1stアルバムに収録の曲。



FORTUNER / Two Side Of The Metal / 1986

メロディックな中にも伝統的なジャーマンメタルの音を感じるバンドだ。広がりのない音づくりが残念だが彼らのメタル魂はビシビシ感じることが出来る。ACCEPTタイプのギターソロを聞かせてくれるバンドって無条件に好きになれますなぁ。"Rock Forever Rock"、"Fire In The Alley"、"Speedway"など、印象的なメロディがこのバンドの武器だった。

クサレポイント

おそらく兄弟でと思われる二人が中心となって結成されたバンドだが、ドイツのバンドには必要なオヤジ顔もご覧の通り



DEEP THROAT / The Devil In Miss Jones / 1982

ジャケ写を音で再現した(^^ゞイントロが強烈なタイトルトラックで幕をあけるこの作品は、早くて軽いドラムス、糸のように細いギターの音、素っ頓狂な高音コーラス等々、クサレの歴史的音源といった感のするアルバム。にかく意のままにスカスカなハードロックをタレ流す姿勢はある意味見事だ。マニアは必携の一作。ロゴマークも最高(^^ゞ

クサレポイント

バンド名もタイトルも、アメリカのジェラルド・ダミアーノ監督作のポルノ映画のタイトルだ。70年代チックな雰囲気を持つメンバーだが、裏ジャケはこんな感じで、あと一人は誰なんだ?。



HUNTER / The Sign Of The Hunter / 1985

これまたソツないジャーマンメタル。ボーカルがかなり歌えていないのはポイントが高い。タイトルトラックをはじめとして各曲のザクザクとしたギターのリフは気に入ったが歌メロがクサレメタルそのものなのだ。必ずタイトルが回ってくるサビの歌メロなんて、こんなクサいのを作れるのはドイツ人と日本人ぐらいだろう。私は好きですよ、こういうの。雑誌の点数など気にせずにまぁ一度は聞いてみよう。

クサレポイント

プロデュースはAxel Thubeauville。彼はSTEELER、BRAINFEVER、LIVING DEATHといった多くのジャーマンメタルの作品のプロデュースを務め、Mausoleumでの仕事もこなしてShark Recordsを設立した人物だ。



HUNTER / ...Keep The Change / 1987

音の抜けが良くなって聞きやすくなった2ndアルバム。メロディック志向な曲も増えたが"Feeling Free"のようなゾクゾクするメタルもあるから安心。てことで前作からは格段の成長が伺える好作だ。とはいえ1stにあった、音や文字にはできないクサレな雰囲気は半減していて、私なんぞはそこんとこが少し悔しいのだった。

クサレポイント

タイトルがこれだからって、メンバーは全員交代している・・・ように見えるが、ベースのみ交代で、他の人は別名(ニックネーム)でクレジットされているようだ。