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BLACKFOOT / Send Me An Angel / 1983

サザンロックのベテランバンドだったBLACKFOOTがメタルなサウンドに変化してきたのは1982年前後のイギリスでの活動を機会にしてのこと。そんな彼らがURIAH HEEPのキーボードだったKen Hensleyをメンバーに迎えて製作したアルバム「Siogo」(邦題は「革命と反乱」)はマニアにとってもこの時代のトップアルバムだった。そのアルバムトップチューンをシェイプしてシングルカットしたものがこの作品だ。この曲、邦題は「嘆きのエンジェル」という脱力感いっぱいのものだったが、Ken Hensleyのカラーが良く出ていてキーボードとギターの絡みが聞き手の琴線を大いにくすぐる名曲だ。アルバムでのハイライト曲はリーダーのRick Medlockeの書いた"Teenage Idol"なのだが、こうしてシングルカットするにはこの曲の方がインパクトが強い。
クサレポイント

で、アルバムはこちら。中央のRick Medlockeは今見てもDave Lee Rothに似ている。今はLYNYRD SKYNYRDでギターを弾いているというから驚き。



TALK OF THE TOWN / S.T. / 1988

TALK OF THE TOWNはスウェーデンのハードロック界で一番のノドを持つThomas Vikstromが在籍していたメロディックなハードロックバンド。略するとT.O.T.T.で、顔文字みたいになってしまうのが印象的(笑)。 かなり甘口のハードロック、その上男前揃いなのでそれなりに人気があった人たちだ。キーボードが幅を効かせたメインストリームな音作りだが、"Feel Like An Eagle"に出てくるような、ツボを押さえたメロには定評があった。
クサレポイント

このアルバムは1990年代になってかなりのレアものになってしまい、さんざん苦労して入手した想い出がある。しかも最近になってCDで復刻されたりしてその苦労も報われない・・・。で、このアルバムからは"Feel Like An Eagle"のEXTENDED VERSIONと題した12インチシングルもリリースされている。こちらも元の曲を結構いじっていてなかなか面白い。



ODIN / Don't Take No For An Answer / 1985

アメリカのバンドらしからぬ湿り気を持ったバンドだ。曲の構成美に自ら酔いしれるタイプのバンドでスケールの小さなLIEGE LORDといったところか。リードボーカルが時折聞かせる素っ頓狂な金切りコーラスはズッコケもの。そのRandy "O" は後にLOSTBOYSを結成。
本作は限定でホワイトビニールなレコードだが、これの黒盤ってあるのだろうか?

クサレポイント

見た目はチャラチャラしてるが音はカッチリと正統派。このテのバンドの要はギタリストなのだがこの作品もギタリストのJeff Duncanの仕事が素晴らしいのだ。彼は後にARMORED SAINTに加入し、今はDC4というバンドにいる。



OZZ / No Prisoners / 1980

ジャケットにデカデカと写っているのはギタリストのGregg ParkerとリードボーカルのAlexis T. Angel。この2人のプロジェクト的バンドだったのだろうが、リズム隊もかなりしっかりしていて聞き応えある70年代ハードロック以上80年代ヘヴィメタル未満な音になっている。全体的にJIMI HENDRIXやLED ZEPPELINからの影響が伺える。

クサレポイント

インパクトあるジャケですなぁ。このサミー・デイビスJr.みたいなギタリストがアルバムでは結構ハードなリフを弾いているのはビックリだ。



OZZ / The Assassin / 1984

二作目だからってバンド名まで兇鬚弔韻覆ても・・・と思いきや、本作はギタリストのGregg Perkerが過去音源をまとめた蔵出しアルバムなのであった。前作に収録の"Sail On"と"Checking It Out"(この曲のイントロはBLACK SABBATHの"Children Of The Grave"にそっくりだ!)も再収録されている。大作の"Electric Glinding Nails Movements"が素晴らしい。

クサレポイント

このようなどうしようもないジャケットなので、どうしようもない音を期待して買ってしまうと後悔するかもしれない。私はちょっと後悔した後、聞いてみて実は自分のストライクゾーンであったことに気づいて気を持ち直しました(笑)。とにかくカルトでひたすら弾きまくる70年代ギターの音が息つく間もなく飛び出してくるのだ。