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VIVA / Dealers Of The Night / 1982

ルドルフとマイケルというどえらい兄ちゃんをもったバーバラ・シェンカーがいたバンド・・・という紹介が定番のバンド。Page26でも紹介したアルバムに続く3rdアルバム。今回はちょこっとだけキーボードの音も聞こえるからご安心。リズムもちょこっとヘヴィになってメタルらしくなったかも。でもパガニーニのボーカルは相変わらずだ。まぁジャケットのイラストだけでも楽しめるってもんだ。個人的にはバンドとしては実はちっとも面白くないヤツらと思っています(^^ゞ。GRAND FUNK RAILROADのカバーなんぞを演っている。
クサレポイント

で、メンバーショットにもちょこっとだけ写っているショルダーキーボードのバーバラがいじらしい。でもしっかりピンスポ当たってます(^^ゞ。サングラスしてたってカメラ目線という器用な人だ。



TYTAN / Rough Justice / 1985

もともとは1982年にリリースした"Blind Men & Fools"のシングル盤を世に知らしめるために他の音源をひっつけて12曲入りのアルバムにしてリリースされたもの。したがって飛び出す音は終末期のNWOBHMである。その"Blind Men & Fools"は万人が認める英国産の名曲。「ブリティッシュロックのもつ湿り気」を一番感じられる音だ。他の曲にしてもレベルは高い。ドラムスはLes BinksとSimon Wrightという豪華メンバー。ギターにもStave Mannがヘルプ参加。Kal SwanのボーカルもさることながらStivie Gibbsのギターソロの泣き泣きがこちらにまで感染する。
クサレポイント

長らく復刻やらCD化やらの声がある中でもほとんどそれが絶望的な作品の代表格だ。Kal Swanのその後は語らずともみんな知っているだろうが、いまじゃ音楽業界からは完全に離れてるらしいよ。



CIRITH UNGOL / Frost And Fire / 1981

カルトメタルな雰囲気を持つLAのバンド。まったくもってアメリカらしさはなく、NWOBHM然とした音作りだが、少々理屈臭く曲を展開させている。ドラムスがチープでドタバタとした感じも否めないが、このバンドにはそれが実はアジだったりする。緑がかったジャケットも印象的だ。

クサレポイント

表ジャケもステキだが、裏ジャケのメンバーショットも魅力。こんなにギター持っててどうするんだろ。



GOTHAM CITY / The Unknown / 1984

EUROPEがデビューする以前の北欧メタルといえばちょうどこんな音だ。キーボードはないけど、クサクサでメロメロな音。まさしくキーボード抜きのSILVER MOUNTAIN、といった世界ですな。"Swords And Chains"は北欧メタル好きなら聞いておかなければならない曲。

クサレポイント

ボーカルのAnders Zackrissonは後にNOCTURNAL RITESに参加し、演っていることはそう変わらないと思うけど成功をおさめ、今は脱退している。



SIX POINT SIX / Fallen Angel / 1984

リキまずカッチリとした演奏ぶりが好感がもてる作品。引き締まったリズムに絡むメロディが意外にも聞きやすいところがこのバンドの魅力であろうか。男くさいボーカルの声はどことなくMat Sinnerを想起させる。"City"、"Starfighter"、"Satan's Seed"など隠れ名曲多し。この一枚に終わったのが残念なバンドだ。

クサレポイント

裏ジャケがなんとなくRATA BLANCAなのがまた嬉しい(^^ゞ。