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CENTURIAS / Ultima Noite / 1986

1980年にドラマーが中心になって結成されたバンド。NWOBHMスタイルの痛快な正統派メタルを聞かせてくれて、中でもギターのトーンが特に良い。何につけ昨今の作られすぎた音よりも、こういうギミックなしのストレートな音にこそメタルの持つパワーを感じるべきだ。ボーカルはその軽さが気になるものの伸びやかなハイトーンが魅力的。ミニアルバムながら捨て曲なし。
クサレポイント

本作と次作のみ残した知る人ぞ知るアーティストだったけど、その2作が相次いでCD復刻されたらしい。アナログ盤はインサートシート付きだったがCDにもそれなりの解説があるのだろう。



CENTURIAS / Ninja / 1988

オリジナルメンバーのドラマーは自分以外のメンバーを全員クビにして、HARPPIAのメンバーを加入させて2ndとなる本作をリリースした。NWOBHMを思わせるリフはそのままだが、ソロパートのギタリストのメロディがオリジナリティ溢れるもので、このバンドの新しいカラーになっている。ボーカルは同じSP METAL仲間のSANTUARIOのメンバーだった人。ソツなく歌ってはいるがパワー不足で、前任の方が好みだ。"Metal Comando"で正統派パワー爆発!
クサレポイント

よりによって何故ニンジャなのかはわからないが、前作よりもドラムスの手数が圧倒的に多い。自分がイニシアティブをとってるもんだから、はりきってるんだろう。



BLIND FURY / Out Of Reach / 1985

NWOBHMのマスターヴォイス、Brian Rossが在籍していた名バンドのSATANからBrian Rossが脱退、代わりにLou Taylorを加入させたうえにバンド名も変えてリリースしたアルバムが本作。このバンドのアイデアはLou TaylorのものだったらしいがサウンドはSATANの進化系である。とくにツインリードのメロディはそのまんま。NWOBHM信奉者も1曲目で安心&納得の一枚。当時日本でもリリースされマニアにはバカうけだった。バンドは再度ボーカルをチェンジしバンド名をSATANに戻してしてアルバムをリリースしたが、このときのボーカリストの名が同姓同名、「マイケル・ジャクソン」だった(笑)。

クサレポイント

さらにその後にバンド名を今度はPARIAHに変え、作品を3枚残している。バンド名に関してはあんまりこだわりはないのだろう。しかしまたそのうちSATANに戻すんじゃないだろうか(笑)。



ATOM KRAFT / Future Warriors / 1985

レザーと鋲とに全身を包んだ男が3人。しかし3人で出しているとは思えないくらいデカい音だし、実にカッコ良いパワーメタルだ。ベースがギターを補って余りあるプレイを聞かせたり、ツーバスとスネアの大連打ぶりがすさまじいドラムスなど、理屈ぬきで音にうずもれなくてはならないアルバムだ。パワーメタルとスラッシュメタルとは違うんだよ、と言っている教科書のような作品。

クサレポイント

てことでVENOMをお手本にした曲が多いが演奏はこちらの方が巧いし、機材も高そう(笑)。ジャケットは安物のMOTORHEADみたいだけど。



CENTAUR / Mob Rules The World / 1990

No Remorse Recordsの倒産とともに闇に葬り去られた作品。しかしながらレーベル最後の良心ともいうべき優れたメロディックハードロックだ。"Just A Man"は当時掘り出し度満点の曲だった。"Got To Brlieve In Love"でそれを確信できる。ただ、タイトルチューンなどでみられるようにキメに変拍子を使うところがあまり好きではないが、次作以降はそのへんが際立ってきてつまらなくなってしまったのが残念。

クサレポイント

キーボードにギター2本の6人組という大所帯ながら音はよくまとまっていてプロダクションも悪くない。メロディの優れた曲ってホント何度聞いても飽きないですなぁ。