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220 VOLT / Young And Wild / 1987

ベスト盤という位置づけだがリミックスやアルバム未収録も収めたおいしい作品。1983年から1987年までの生々しい正統北欧メタル時代からやや色気の出てきたあたりまでの音源が中心で、後にへなちょこなLAメタルみたいなバンドに変身してしまったEye To Eyeアルバム以前の音が楽しめる。このバンドはメロディアスかつパワー溢れるツインリードのメロが強烈だったわけで、本作もそんなところを十二分に聞かせてくれる。
クサレポイント

いや、そうじゃないだろうことは分かってるけど、このバンド名は何度見ても「にひゃくにじゅうぼると」と言ってしまいますなぁ。



SACRIFICE / On The Alter Of Rock / 1985

知られざるスイスのバンド、しかしこれがかなりの正統派ハードロック。フックの効いたリズム隊にのっかる80年初期型の力強くカッコ良いギタメロにかなりツボを刺激される。シングル盤にもなった"Dark Confusion"をはじめとして、捨て曲なしのアタリなアルバムだ。
クサレポイント

しかしこのジャケットもコンセプトが分かりにくいが、そもそもシングル盤もこんな感じのジャケだった。内容は素晴らしいのにもったいない・・・。



TWILIGHT PROJECT / S.T. / 1989

一時期、幻のバンドとしてマニアが捜し求めていたミニアルバムだがそんなに昔の音源でもない。4曲しかないアルバムだが、確かに北欧メタル然とした楽曲は多くの人を魅了しただけのことはあるだろう。オープニングの"Starchild"で昇天した人を自分を含めて大勢知っている(^^ゞ。 ギタリストのRoger Ljunggrenはその後もキャリアを重ねGRAND ILLUSIONにゲスト参加してたりするようだ。

クサレポイント

正式なメンバーはギターとボーカルの二人だけ。あとはゲストのメンバーが7人と、まさにプロジェクトだ。



SARACEN / Heroes, Saint & Fools / 1981

NWOBHMの時期に活動していたが、そのまんまこのカテゴリーに入れるにはちょっと無理があるんじゃなかろうか、といった感じのクラッシック・ロックスタイルのバンドでこの時点でベテランか思える人たちだ。オープニングがいきなり7分の大作だしラストも8分を超える作品。キーボードもブリブリ入っていてプログレ志向もちらほらするが、そんなに難解ではないところがNWOBHMサイドからの支持を得たのだろう。いずれにしても名作の一枚。

クサレポイント

これがまたブートでしか復刻されていないから不幸なことだ。アナログでは日本盤でのリリースもあったというのに。



SARACEN / Change Of Heart / 1984

ボーカルとキーボード以外のメンバーを一新してNeat Recordsからリリースした2ndアルバム。たしかにボーカルとキーボードのトーンは一緒だが、それ以外は妙に明るいハードポップになってしまっている。ジャケットがこれだから前作との違いも一目瞭然か。良くも悪くも凡百な作品。

クサレポイント

てことで前作と本作では別バンドかと思えるくらい、作風に差がある。どちらを愛するかは聞き手にかかっているだろうけど、どちらも愛せる人はいないだろう。