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A-II-Z / The Witch Of Berkley / 1980

テビュー作がいきなりライヴアルバムだったNWOBHMの伝説的バンド。ポーカルとギターのOwens兄弟がバンドの要であったが、リズム隊もかなかなか強烈だ。後にシングルカット曲となる"No Fun After Midnight"のようなNWOBHM的ブギーも悪くないが、"Glastonbury Massacre"のような、英国のバンド特有のどろ〜んとしたヘヴィなリズムもクール。70年代をそのまんま引きずってきた音はかなり魅力的だ。
クサレポイント

Owens兄弟はリズム隊をチェンジし2枚目のシングル盤を残したあと、またもやメンバーを変え、バンド名もAURORAとしたが成功は収められなかった。



BROCAS HELM / Into Battle / 1984

アメリカのカルトメタルバンドのデビュー作。ストレートなハードロックかと思いきや、時折カルトというかブラックというかドゥームというか、いや、どれにも当てはまらない何とも不思議なメタルを聞かせるのが印象的だ。とにかくこれがアメリカのバンドかと思わせるメロディは一聴の価値があるかも。70's HRのダークな部分も顔を出すのが嬉しい。
クサレポイント

解散したり復活したりを繰り返しているが、いまでもなんとかバンドは存続しているらしい。今じゃ立派なオヤジメタルだ。



SADWINGS / Lonely Hero / 1985

薄っぺらいハモンドオルガンの音色の上を走る哀愁のメロディはスウェーデンのメタルの血統を感じずにはおれない。ただ、哀愁度は高いものの、どれもこれも楽曲がつまらないために印象に残らないのが残念だ。Ebony Records傘下のCriminal Response Recordsからのリリースだった。

クサレポイント

後にギタリストのPeter Espinozaは自らのプロジェクトを経てMAJESTICに参加、日本でも様式美旋律マニアの涙腺をくすぐる活躍を見せた。



EXISES / S.T. / 1986

オランダ出身で正統派路線プラスキャッチーなメロディがウリだったので何かとVANDENBERGと比較されたバンド。ワールドワイドでの成功には至らなかったがVANDENBERG云々言われるだけあって内容は素晴らしい。ストレートに疾走するギターがノリノリのリズムに乗っかって爽快感も満点。メタル・ハードロックに真剣に向き合って取り組んでいる姿勢が音に表れている感じがするのだ。こういうバンドはずっとアルバムリリースを続けて欲しかった。"Misunderstood"や"Brain Storm"はこの時代の隠れた名曲の一つだ。

クサレポイント

この後2ndアルバムの"Reternity"をリリースしたのは、1stアルバムリリース後10年も経ってからのことだった。こちらは日本でもリリースされたのでご存知の方も多いだろうが、プログレメタルの雰囲気を少し漂わせた作品だった。バンドは今も健在のようだ。



ATTENTAT ROCK / Le Gang Des Saigneurs / 1984

ただ一言、これはカッコよい! ツバが飛んできそうな張り上げ声の男くさいボーカル、太い中音がプリプリなギター、メタリックなグルーヴ感溢れるベースなど、それらが合体してこれがこの時代のメタルなのだと主張している。とりわけリードギターのメロが素晴らしい。ステージでもカッコつけて演奏してたんだろうな、と思わせる楽曲の数々は聞き手を飽きさせない。全曲フランス語ながら違和感なし。

クサレポイント

てことで、彼らの作品の中では比較的入手しやすい作品であるし、なによりカッコよくてたまらない!  ジャケットはカッコ悪くてたまらねぇ〜のだが(笑)。う〜ん、FISTのアルバムと一緒にドカ〜ン!