One 2 Many / Mirror / 1988

 1.Another Man
 2.Nearly There
 3.Writing On The Wall
 4.Man On The Run
 5.Answer
 6.Downtown
 7.In My Heart
 8.Hawk
 9.You're The Reason
10.Mirror
Camilla Griehsel : Vocal
Jan Gisle Ytterdal : Guitar
Dag Kolsrud : Key
 

 ノルウェーのポップロックグループ、One 2 Manyは後にTorbjornとSven KaareのBlind Orphans組と合流して「Glow」を結成することになるJan Gisle Ytterdal (Guitar, ジャケット写真左側の青年)とDag Veidal (Keyboard, アルバムリリース前に脱退)が在籍していたバンドであり、他に Dag Kolsrud (keyboards), Camilla Griehsel (vocals)がメンバーであった。1988年に製作された本作を一枚リリースしている。

 この中に収められていた"Downtown"をシングルカットしたところ、ヨーロッパ中で大ヒット曲となり、アメリカのビルボードでもチャートイン、最終的に37位を記録した。日本でもこのシングルはリリースされた。
 バンドとしてはこの一枚限りで解散、Dag Kolsrudは後にA-HAのワールドツアーのディレクターとなった。

 彼らの唯一のアルバムは、メンバー構成からも分かるように、ドラムはおそらくリズムマシーンを使っていて、ビートの効いたダンサブルなユーロポップがメイン。とはいえ、Jan Gisle Ytterdalのギターは常にディストーションのかかったロック寄りのサウンドであり、Dag Kolsrudの奏でるキーボードはスケールの大きい、ゆったりとしたうねりを持っている。
 メロディにも時折マイナーコードがまぶされていて、優秀な哀メロハードポップを感じさせる好作品である。


One 2 Many / Downtown (Single) / 1987  


オリジナル盤

日本盤
 

 1988年に製作されたアルバム「Mirror」からシングルカットされた曲、「Downtown」は翌年のノルウェー音楽チャートでスマッシュヒットを記録し、年間のシングルチャートで3位となった。この曲はノルウェー国外でも英国などのヨーロッパ圏の国々でヒットし、写真でご覧いただけるように日本でもシングル盤がリリースされた。


 



 

Jack In The Box / Stigma  / 1995 

 1. In 2 1000 Pieces
 2. Butterfly
 3. French Fries For Breakfast
 4. Stigma
 5. Yellow
 6. In Tune
 7. Not Yet
 8. Lilac Road
 9. Sister
10. Sleep
11. Challenge Chamber Champagne
12. Rockjumping
13. Cycle
S l : Vocal
Rune Hansen : Guitar
Frode Hansen : Drums
Victor Borge : Bass

 元Blind Orphansのギタリスト、Rune Hansenがドラマーで弟のFrode(後にTNTに加入)と共に91年4月に結成したのがこのJACK IN THE BOXである。ベーシストのVictor BorgeはROADRUNNERレーベルとソロベーシストとして専属契約を交わしていた変わり種だ。バンドは94年にノルウェー国内の音楽雑誌で、国内のロックバンドとしての人気投票で7位に入るまでに成長し、その後5曲入りのEPをリリース、続いて本作をリリースすることとなった。 
 バンドはオルタネイティヴ、インダストリアルな音楽を背景にした音作りをめざしていたようで、Blind Orphansでみせた叙情性溢れるプログレ色はほとんど見られない。しかしながら、1, 6, 8, 10, 12などのHansenのギタープレイはやはりヨーロッパのバンドのもつ、独特のメロディを感じることができる。あちこちのネット上のCDショップで「Melodic Alternative」と表現されていたのも納得できる内容である。
 本作は当時、日本でも東芝EMIからリリースされた。ノルウェー国内ではかなりの人気を博した。


 



 

Autopluver / f-Word / 1997 

 1. fun fair
 2. flycatcher
 3. frisbee
 4. flu
 5. forever
 6. f-word
 7. fatwa
 8. fame
 9. femme fatale
10. friday
11. fruitcat
12. fast forward
Dagga  : Vocal, guitar
Rune lamoy (a.k.a.Hansen) : Guitar
Frode Lamoy (a.k.a.Hansen) : Drums
Victor borge : Bass
Anders Hunstad : keys

 1996年になってJack In The BoxはボーカリストをDaggaにチェンジし、キーボードを新たに加えた。さらにバンド名を改め、従来のヘヴィなサウンドから一転してパワーポップな音作りに挑み、本作を産み落とすこととなる。
 全曲とも文字どおり「f」で始まるタイトルにこだわっている本作は、日本未発売なのが惜しいくらい耳触りのよいロックに仕上がった。

 
 



 

Autopluver / Vapor Trails / 2000 

1. Remedy / Surgery
2. By Leaving Rome I Found My Home
3. Pagan
4. Kissing Lke A Mainstream
5. Sunroseblackhole
6. Old Fashioned Way
7. I Don't Like Violence
8. If I Get Too Deep
9. 20th Century Happy Tree
10. Crazy Mixed-up Kid
11. Surgery Remedy
Dagga  : Vocal, guitar
Rune lamoy (a.k.a.Hansen) : Guitar
Frode Lamoy (a.k.a.Hansen) : Drums
Victor borge : Bass
Anders Hunstad : keys

 前作リリース後にPet Shop Boysのカバー"Being Boring"を含む数枚のシングルをリリースしたのちに本作を製作。こちらもまた聞きやすいロックに仕上がっている。同じく日本未発売ながら、ノルウェー国内を含め根強いファンは多い。