BLADE RUNNER / Hunted / Ebon 21

元SAVAGE ROSEのギタリストGary Jonesが中心となってEbony Recordsで デビューしたイギリスのバンド。1stアルバムは最初から疾走感溢れるスピードナンバー。正統派ブリティッシュハードロックそのものの湿り気を帯びたボーカルがアルバムをさらに魅力的なものに仕上げている。メロディアスな曲が多く、オススメの 一枚といえるだろう。



  

BLADE RUNNER / Warriors Of Rock / Ebon 35

2ndアルバムである本作では、ボーカリストが高音シャウト中心のスタイルをとっているが、出そうで出ていない 声には少々ガッカリさせられる。しかしながら曲は前作同様メロデイアスかつパワフルで、とくに「Snowqueen」では様式美とも思える美しいメロディを聴かせてくれる。
Gary JonesはこのあとANGEL WITCHのドラマーやTREDEGARのベーシストを誘い、PHANTASMなるバンドを結成している。



BLOOD MONEY / Red Raw And Bleeding ! / Ebon 41

時代がスラッシュを求めていたころのアーティストであり、それに従うべくリリースされたアルバム。おそらくEbony Recordsの中でも一番スラッシー&ノイジーなバンドではないだろうか。それでも全くのスラッシュという訳でもなく多少はメロディがある点でやはり英国のバンドらしいといえるだろう。
ジャケットのイラストは血まみれのチェーンソー、裏ジャケも赤一色で、これまでの Ebony Recordsのイメージをことごとくうち破っていて、問題作といえなくもない。



CHATEAUX / Chained And Desperate / Ebon 13

CHATEAUXはギタリストのTim Broughtonが中心となって結成された3人組グループだった。Ebony Recordsでシングル盤のリリースとオムニバスへの参加を経て フルレンスをリリースすることになるのだが、ファーストアルバムでは ボーカリストが不在だったため、当時まだシングル盤アーティストであったGRIM REAPERの ボーカリスト、若き日のStave Glimettに参加要請したのだった。てことでこのアルバムで彼はノビノビと歌っているのだ。
ギタリストがリーダーのバンドだけあって、かなりギターが幅をきかせた音となっている。 「Spirit Of Chateaux」はバンドアンセムチューンで、ミドルテンポながら劇的な展開を見せ、 このアルバムのハイライト。



CHATEAUX / Firepower / Ebon 18

1stアルバムリリース直後にベースとドラムスをクビにし、元CONFESSORのボーカル兼ベーシストの KRYS MASONと元SAM THUNDERのドラムス、Chis Dadsonという実力者を 加入させてレコーディングされた2ndアルバム。オープニングからツーバス踏みまくり のパワーメタルで前作の延長線上の作品かと思いきや、2曲目以降が少しポップなロックンロール基調で結局はどっちつかずの中途半端なアルバムとなってしまった。



CHATEAUX / Highly Strung / Ebon 31

3rdアルバムである本作では、やはりギター中心の音作りとなった。とにかく音が前に出過ぎていて多少ウンザリしてしまうだろうが、2ndでみられたポップ色は薄れ アグレッシヴな曲中心となったのは喜ばしいことだろう。ベルギーのCROSSFIREに似た感じの作品になっている。バンドはこのあと1986年に解散してしまったようだ。



COBRA / Back From The Dead / Ebon 39

まさに遅れてきたNWOBHM。2ndアルバムにあたる本作でもホコリっぽいリフがパワフルに駆け回る。昨日作ったような、どうしようもないジャケットとでは語れない英国メタル魂の塊だ。



DEALER / First Strike / Ebon 42

1984年に「Better Thing To Do」というシングル曲を リリースしたNWOBHM期のバンドで、おくればせながら のデビューアルバムがこの作品。
ザクザクとギターの刻むリフが心地よい曲がメインであるこのアルバムの音は、 ACCEPTやHEAVY LOADといったバンドを想起させる。5分を超える曲があったり 組曲風な曲があったりと、アイデアも豊富でアルバムを通して聞いても飽きることはないだろう。ただ、少し気負いすぎて曲自体がクドかったり、リズム隊がちょくちょく モタリ気味になったりと、マイナス点も気になるところ。
彼らはこの後いったん1987年に解散、すぐに再結成して1990年にVANDAMNEとバンド名を変えてアルバムをリリース、ギタリストはCHAINというバンドで活動を続けた。



DEMON EYES / Rites Of Chaos / Ebon 19

フランスの5人組。このアルバムでは同じフランスのSOLTILEGEのドラマー、 Bob Snakeが参加している。
ツインリードでガンガン押す気持ちよさがウリのバンドで、メロディラインなどはジャーマンメタルのマイナーどころ、BRAINFEVERあたりをほうふつとさせる音なのが嬉しい。
このあとEbony Recordsからは離れ、MUSIDISCレーベルで1987年と1990年にアルバムを残したが、これらのアルバムがけっこうレアだったりする。



FAST KUTZ / Burnin' / Ebon 44

HAMMER、HOLLANDのギタリスト、Kenny Nicholsonがリーダーシップをとっていたバンド。パワーの中にも湿り気のあるメロディを聞かせてくれるあたり、かなり良質なメタルだ。ACCEPTあたりからの影響も伺える好作。セカンドアルバムも予定されていたらしいがこちらはオクラ入りになってしまったようだ。



GRIM REAPER / See You In Hell / Ebon 84

1979年、Paul DeMercade(Vo.)、Phil Matthew(B.)、Angel Jacques(Dr.)、そしてバンドの創設者であったNick Bowcott(G.)のメンバーで「Bleed'em Dry」なるデモ用の曲を作り、バンド名を「GRIM REAPER」とした時から彼らの歴史は始った。その後Heavy Metal Recordsのオムニバス「HM Heroes」アルバムに参加するために「The Reaper」を吹き込むなど活動は順調だったが1982年になってバンドに大幅なメンバーチェンジが起こる。ボーカルのDeMercadeに代わり、「MEDUSA」なるローカルバンド(このバンドには後にWRATHCHILDを結成するメンバーも参加していた。)のボーカリスト、Stave Glimettを迎え、それにあわせるかのようにベーシストをDave Wanklinに、ドラムスをLea Harrisにチェンジ、ここに黄金期を迎えるGRIM REAPERーの第一歩が築かれたのだった。1983年に入りStaveはEbony Recordsの先輩バンドとなるCHATEAUXからバンドへの参加を要請されるが彼はこれを快諾し、1stアルバム「Chain And Desperate」においてリードボーカルを担当、実にパワフルなボーカルスタイルを初披露(完全にCHATEAUXを食ってしまっていた。)。このことが縁となって新人バンドのプロモート専門のレーベルであったEbony Recordsと契約を結び、自らのバンドであるGRIM REAPERの1作目となる「See You In Hell」をリリース、SAVAGE、CHATEAUX、SHYに続きEbony Recordsで4番目のフルレンスアルバムをリリースするバンドとなったのだった。
単調なリフだけで作られたこのアルバムがどう幸運を呼んだのか、アメリカおいては本作は大手RCAからリリースされる運びとなり、またMTVが当時アメリカのミュージックシーンを席巻していたこともあって、彼らのタイトルチューンのプロモーションビデオはヘヴィーローテーション入りして大ヒット、このアルバム自体ビルボード53位まであがる大健闘を見せたのだ。
ライヴパフォーマンスを収めたこのビデオは当時日本でも度々放映されたのだが、真っ赤なコスチュームに大きな身を包み、青スジをたててシャウトするStaveと、ユニオンジャックをデザインしたレスポールでエッヂのとがったリフをひたすら弾きまくるNickの姿がかなりのインパクトを与えた。
また、馬にのった死神が斧をふりかざすという、マイナーHMのお手本のようなジャケットからして、当時多くのマイナーメタル愛好家たちを唸らせたものだが、Staveの若さと力にまかせたシャウトが全編にわたり堪能できる実に素晴らしい内容となっている。また、後々お笑いネタとしてよく引き合いにだされる、Staveの「イントロで曲名絶叫癖」もこのアルバムで早速確認できるのである。
 



GRIM REAPER / Fear No Evil / Ebon 32

1stアルバムが全米で好セールスを記録し、ツアー用のメンバーとしてキーボードのAndy Thomasを加えて EXCITER、SANTERSとのアメリカンツアーを終えた彼らは2ndアルバムのレコーディング&リリースに取りかかった。「Fear No Evil」と名付けられたこのアルバムは基本的には前作の延長線上にある曲づくりがなされているが、前作よりパワフルな曲が増えている。ライブでも欠かせない曲となったタイトルチューン、典型的なリーパー節が堪能できる「A Matter Of Time」、曲名絶叫癖をまたもや露呈してしまった「Let The Thunder Roar」などは彼らが着々と成長してきたことを表す曲だといえるだろう。
前作同様、このアルバムもアメリカRCAでディストリビュートされ大成功を収めた。彼らはTexas Jam FestivalにおいてURIAH HEEP、DEEP PURPLEといったアーティストと同じステージに立つまでになったのだ。



HAMMER / Contract With Hell / Ebon 29

ボーカルも兼ねたキーボードの味付けが実に素晴らしい正統派パワーメタル。オープニングチューンの力強さと疾走感にはメタルを愛し続けていく勇気が湧く。メロディアスな面もあるのであらゆる層のメタルマニアにお勧めできる。こういう作品がリリースされていたりするからEbony Recordsもあなどれないのだ。



HOLLAND / Early Warning / Ebon 17

上記のHAMMERとこのHOLLAND、 実は同じバンド。ただしキーボードは脱退していて残念ながらメロディアス度はダウンしている。ギタリストのKenny NicholsonはさらにこのあとFAST KUTZに加入、Ebony Recordsからフルレンスアルバムをリリースした。



NIGHTMARE / Waiting For The Twilight / Ebon 22

知る人ぞ知るフランスのバンド。基本はメロディックメタルだが、ギターのリフやコード進行にユニークなところを感じる。ボーカルは力なくヨロヨロ歌うタイプ。お世辞にも巧いとはいえないが、結果的になんだか不思議な雰囲気を醸し出している。



NIGHTMARE / Power Of The Universe / Ebon 30

ボーカルがチェンジしての2作目。新しいボーカルは力強く歌うタイプでこちらの方が聞いていて納得できる。楽曲は前作の延長線上でパワフルなリフの上を流れるツインリードが聞き手の耳を刺激する。ということで前作よりもデキは良い。



PREYER / Terminator / Ebon 40

ツーバスでドカスカってのは実に気持ちいい、の見本となる作品。メンバーの力量がどうかとかプロダクションがどうかとか、そういう事を良く言えば「超越」、悪く言えば「無視」した存在なのだ。2本のフライングVを擁するこのバンドはやはりJUDAS PRIESTやACCEPTの路線であるがとにかく強引で一本調子、しかしこの時代のメタルに理屈はいらない。Ebony Recordsならではの音質も生々しくて効果的、ジャケットも満点。



RANKELSON / Hungry For Blood / Ebon 34

裏ジャケのグループショットではメンバー全員レザーに身を包み、 目張りもバッチリなワイルドなルックスで、音を聞くまではてっきりスラッシーなバンドかと思いきやこれがなんとハードポップな音作り。
彼らの作り出す半ばクラムロックの影響も伺える楽曲は(実際、Gary Glitter のサポートもしていたらしい)、ヨーロッパにおいてはMOTLEY CRUEやRATTといった グループと比較されたこともあった。



RANKELSON / The Bastards Of Rock 'n' Roll / Ebon 45

前作に比べてポップ色が薄れそれなりにフックのきいたメロディックハードになった。"White Fire"がその典型だ。聞き応えがあるメロディ、湿り気を帯びたボーカルの声質などはこのバンドの良いところだ。Garry Sharpeの描いたジャケットの犬の顔も面白い(笑)。ベーシストのKim Hookerはグループ脱退後、ボーカリストとしてTIGERTAILZ に加入し成功を収めた。



SAMURAI / Sacred Blade / Ebon 24

 「ゲイシャ」や「ショーグン」てな名前のバンドがあるぐらいだから当然「サムライ」もあるわけだ。鎧をつけた武士が刀や槍をふりかざす、といったジャケットのイラストがB級さを醸し出しているが、音のほうはなかなか良質なパワーメタルである。1stアルバムである本作はギタリストがガンガン弾きまくっいて、初期DEF LEPPARDやACCEPT、RAVENといったバンドへの憧れが感じられる内容になってる。
 



SAMURAI / Weapon Master / Ebon 37

2ndアルバムではオープニングにお約束のファストナンバー、これがなかなかストレートでシンプルな 曲なので知らずのうちに首が動いてしまう。以降の曲も正統派パワーメタルの部類に入る曲が続き、 意外にも名盤といえるかも知れない。Ebony Recordsの作品にしては音のバランスもよく、オススメの一枚。頑張り屋のギタリストのCraig Riggsdaleは後に元PRAYERのPhil JohnsとTALANを結成した。



SAVAGE / Loose'n' Lethal / Ebon 12

初めて音源がリリースされたのは1981年、SUSPECTレーベルのオムニバスアルバム「Scense Of The Crime」、ここで"Let It Loose"と"Dirty Money"のデモテイク2曲を吹き込んでいる。Ebony Recordsへは7インチの「Ain't Not Fit Place / The China Run」で契約、オムニバスアルバム「Metal Fatigue」にもテイク違いの「Ain't Not Fit Place」でお目見えすることになった。1983年になって本作をリリース、このときのメンバーがChris Bladley, Andy Dawson, Wayne Renshaw, Mark Brown、SAVAGEの最もアグレッシヴな面々なのだ。このアルバム、なんといって一曲目の"Let It Loose"に尽きるだろう。オープニングにこれだけリキのはいった曲をもってこられると、聞いている方は熱いメタル魂を感じずにはおれまい。まさに「荒削り」そのもので、シンプル・ストレート・パワフル・ラウド・・・といくらでも形容し得る名曲といえる。アマチュア時代のメタリカが好んでカバーしたのがこの曲であったのだ。
また、音の悪さではマイナーレーベルの中でも1、2を争うEbony Recordsにあって、勝手解釈ながらこのアルバムにはその音の悪さが逆に生々しさを生みだし、さらにアグレッシヴな作品に仕上げたとも言えるだろう。長らくCD化されなかったためにブートCDが出回り、それがまたよく売れたとの話も納得。 NWOBHMの音、とはまさにこのアルバムのような音なのだ。
リリース後も他レーベルで細々と活動は続けていたものの、結局は2つのバンドに分裂してしまう。ボーカルの Chris Bladleyは「XL」を結成、残るメンバーは元NIGHTVISIONのメンバーを加えて「REBEL」を結成した。両バンドともデモテープを製作するにとどまり、かつての栄光はみるカゲもない状態だったのだが、1990年代に入ってNWOBHMのリバイバルブームはSAVAGEを再びシーンに呼び戻すことになった。かつての音源の正規リリース、NEATの再編、BLITZKRIEG、VENOM、SWEET SAVAGE、 HOLOCAUSTの音源復刻と再結成、アルバムリリース、とムードは高まる中、なんとNEAT METAL所属でSAVAGEまで再結成されたのだった。
Chris、Andyと、オムニバス「Sence Of Crime」当時のドラマー、WILDLIFEのDave Lindleyを加えた再結成メンバーでリリースされた「HOLY WARS(1995)」と「BABYLON(1996)」では、それまでは各々に細々と活動を続けていたお陰で、再結成してレコーディングされたアルバムとはいえブランクを感じさせるところはなく、パワー全快でスピーカーの中を走り回る音がつめこまれている。「HOLY WAR」アルバムには掟破りの「Let It Loose '95」が収録されていたりするのだ。
ただ、この二つのアルバムを聴いて正直感じたことは、「音がいいSAVAGEはつまらない」ということだ。1stアルバムの「Loose'n' Lethal」は、実は音の悪さが逆に生々しさを作りだしたものであって、10数年たって作られた「Let It Loose '95」などは、レコーディング技術の向上によってもたらされたクリアな音がこの曲のもつアグレッシヴさを打ち消してしまっているような気がしてならないのだ。息苦しいまでのあの音の詰め込み方・・・。再現できるのはSAVAGEしか他にないはずなのだが。



SHY / Once Bitten...Twice Shy / Ebon 15

Ebony Recordsのイメージとはかなり違うメロディアス〜ポップなバンドであり作品である。が、後に評価されたときには希少価値のプレミアものというありがたくない看板を背負わされ、皮肉にも結果としてEbony Recordsのレコードといえば本作かGRIM REAPERか、というイメージを焼き付けられてしまった作品でもあった。CD復刻されるまで、常に100ポンド超えのプレミアものだったことは異常だったと言えるだろう。
それはさておき、やはり評価されるだけのことはあるハードポップの名作であることは一度聞けば明らかだ。その中にも英国のハードロックらしい憂いと湿り気のあるメロディを感じることが出来るから嬉しい。



STERLING COOKE FORCE / Full Force / Ebon 20

アメリカ人ギタリストSterling Cookeのプロジェクトバンドのデビュー作。ジャケットのイラストがご覧の通りかなりトホホなものなので内容もかなり不安なのだが、とりあえずオープニングのNWOBHM直系のギターリフには一安心。しかしながらギターソロや歌などはJimi Hendrixからの影響が大きく、2曲目以降はモロにそれだ。てことで60年〜70年代も愛せる幅広いメタルマニアには我慢できる内容。



SYRON VANES / Bringer Of Evil / Ebon 23

音やルックスからしてイギリスのバンドかと思うだろうが、実はスウェーデンのバンドなのだ。北欧らしい美旋律とは全く無縁のパワーメタルバンド。ボーカルの声のレンジが狭く聴いていてつらい部分が少なからずあるのと、せっかくのツインリードも出番が少なく少々退屈な曲もあるのが残念。



SYRON VANES / Revenge / Ebon 36

1stアルバムに比べ、2ndアルバムの中でも何曲かはメロディアス志向な曲がある。 タテトルチューンのツインリードのメロディーなどはあのライオットをほうふつとさせるのだ。しかし相変わらずの歌えないボーカルは聴いていてイライラさせられてしまう。
2ndアルバムから加入したベーシストDick Qwarforthは後にSAD WINGS のメンバーらとともにNASTY IDOLSというグラムロックバンドを結成した。



TOUCHED / Back Alley Vices / Ebon 28

なんとなくゴリゴリメタルなイメージのするバンドだが、意外と軽め正統派パワーメタルだったりするからこういうものは一度聞かなくてはいけない。しかしジャケットの青色はイメージにあわなくてなんだかおかしい。青色に赤い字だから目もチカチカするんだな、これが。



TOUCHED / Death Row / Ebon 33

いやいや、だからこんなジャケットにするともうデスメタル一歩手前だってのに。しか〜し今回の音はなんとゴリゴリメタルに近づいてきているから納得。ゴリゴリ、というかツーバス系の初期ジャーマンメタルのようだ。こうなると前作が中途半端に聞こえてくる。本作の方がメタリックでヒステリックだ。1986年にもなってこんな音を出すなんて、なんてステキなヤツらなんだろう。名作ではないが捨てられない一枚。



TYGA MYRA / Deliverance / EBON 38

サタニックなイメージを漂わせる、やたらリキんだライブポーズ をとる4人組のバンド。ボーカルはいわゆる金切り型ハイトーン系、 サイドギター兼用のためか時々音程がはずれているため、マニア以外は受け付けられない凄さに仕上がっている。
このアルバムではGRIM REAPERのギタリスト、Nick Bowcottが何らかの形でサポートしているようで、裏ジャケに彼の名前が書かれている。