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PAIN / Insanity / 1986

痛そうな名前、けれどロゴマークは金属質な光がまぶしいドイツのバンド。中期Noise Internationalからのリリースだが、完全なスラッシュではなく、クサレスピードメタルの味を感じることが出来る。会話トーンなボーカルが気になるが、時折思い出したかのようなシャウトは微笑ましい。B面のタイトルチューンはリキの入った良い曲だか、そのほかはほとんど心に残らない。

クサレポイント

とはいえ、ラスト曲のタイトルは"Heavy Metal Warrior"。しかし、Heavy Metalなんとか、って曲はたいてい私的名曲が目白押しなのたが(笑)、この曲もそんな仲間入りができそうな曲だ。



TARGET / Master Project Genesis / 1988

プログレメタルのニオイをプンプンさせたバンド。ラルフ・ヒューベルトつながりであのHOLY MOSESなんかとも交流があったようだ。ベルギーにこんなバンドがいたのは珍しいのではなかろうか。ボーカルはブルース・ディッキンソンを軽くした感じだし、変拍子を取り入れたメロディも、今流行りのテクニカルなメタルに比べれば必要以上にブレイクを多用していないから聞きやすい。なんといってもギタリストがクサいメロディを弾けることは、こちらにも好都合なことなのだ。

クサレポイント

ジャケ買いでは唯一左端のコイツが不安材料だったのだ! コイツが幅をきかせているようなら、きっとニューウェーヴなバンドになっていただろう。



SACRILEGE / Within The Prophecy / 1987

みんな一度はその名を聞いたことがあるのだろうけれど、なんて発音すればよいのか分からないがために無視されているイギリスのバンド。ややダークなイメージのある、ミドルテンポながらノリのよいリズムはハマると抜け出せないだろう。全曲で正統派で劇的なメタルを聞かせてくれるが、特にB面では、あのBADGIEが今に蘇ったかのような曲か続くのは圧巻。悪名高きUnder One Flagレーベルからの作品ながらクオリティは高い。このほかにも2枚のアルバムを残している。

クサレポイント

リードボーカルは紅一点のLYNDAであるが、女性ボーカルが苦手な人にも安心。だって曲の構成上、ほとんど唄っていないのだ(笑)。



SHE / Never Surrender / 1985

泣く子も黙る天下のNEAT RECORDSからのリリースで、例の親指おっ立てイラストも裏ジャケにまぶしく輝いているのだが、音のほうはなんとも青春ポップな甘口ハードポップ。それだけあってタイトル曲はかなり耳に残るメロディ、けれどキーボードが少し幅を利かせすぎなのが気になる。メロディック派は押さえておいた方が知識も広がるというものだ。3曲入りの12インチシングル。

クサレポイント

このアルバムはプロデューサーは、TYGERS OF PAN TANGのFred PurserとARGENT〜VERITYのJohn Verityなので、そちら方面のマニアからもオーダーのあるアルバムだったようた。



BLOWIN FREE / Out There In The Black / 1985

オーストリアのバンド。このアルバムはメタルマニア必携の1枚だろう。STONESの"Satisfaction"をカバーしてしまった愚行は勘弁してやることにしても、残りの曲は、ギターのNWOBHM的リフとクサクサなリードとがマニアの涙腺を刺激するのである。聞いたときのインパクトからも、オリジナル曲は捨て曲なしといってしまおう。

クサレポイント

さてそんな彼ら、次作ではこんなふざけたジャケットにして、地味だったベーシストこんな風になり、"The Knife And The Floogie"なんていうイヤらしい曲をメインにしてしまったものだから、かのBURRN!誌で「ケーキの包装紙みたいなジャケット」と罵られ、めでたく100点満点中4点、という得点を得てしまったのであったのだ(爆笑)。



PKM / Rock Erotica / 1985

タイトルはワォ!だが、どこがエロなのかは分からない(笑)。バンド名はメンバーの頭文字をとったものだ。3人のメンバー全員がリードボーカルを担当し、ノリのよいタテノリロックが彼らの持ち味だ。いかにもアメリカのバンドらしい、ストレートで能天気なノリは、クサクサメロディを求めるマニアにはやや不満が残るところだろう。

クサレポイント

BEATLESの"Eleanor Rigby"をカバーしているが、これが彼らなりの解釈でオリジナルとは違った、ミドルテンポな仕上がりにしている。こんな発見が出来るのもマイナーメタルを聞く醍醐味だ。