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KIMMO KUUSNIEMI BAND / Moottorilinnut / 1982

SARCOFAGUSといえば、79年と80年に2枚のアルバムを残した、知る人ぞ知るフィンランドのカルトメタル。そのバンドの中心人物だったギタリス トのKimmo Kuusniemiが1982年にリリースしたがこのアルバム。このバンド のベーシストはSARCOFAGUSの時のメンバーである。 音のほうはSARCOFAGUSのように暗いものではなく、かなりストレートなハードロックだが、相変わらずKimmo Kuusniemiは弾きまくっている。彼は今みたいにクラシカルとかメロディアスとかそういうメロしか弾かないギタリストではなく、とにかくエゴまるだしの強引なギターソロを聞かせてくれる人なのだ。

クサレポイント

これまたすごいメンバーショットだ。まるでクサったアルフィーみたい(笑)。サングラスをかければHEAVY LOADみたいに見えるのも笑える。やはり裏ジャケにクサレの真髄はあると認識させられるアルバムなのである。



CRYING STEEL / On The Prowl / 1987

素敵なバンド名を持つイタリアのギター、キーボード編成の5人組。ファストな曲ではNWOBHM譲りの疾走感が素晴らしく、クサレ魂を奮い立たせられるのだけど、ミディアムナンバーになるとキーボードが幅を効かせてLAメタルのようになる不思議なバンドだ。けれども演奏テクはなかなかのものであり、実力あるバンドだったことは容易に想像できる。

クサレポイント

○ゲがいるメンバーショットといい、ジャケットアートがウフフなことといい、このテのバンドには欠かせない要素を持っているのにどうしてなんだろう、レコード盤はクリアビニールなのだ。レコードに色をつけるのは結構だけど、もっとハードロックなイメージのする色にすればいいのに・・・。このバンドなら、銀色なんてどうだろうか。



SYNTHESE / Prisoner / 1986

フランスの迷レーベル、Devils Recordからのリリースと聞けばオッと唸る貴兄にオススメできる、隠れた名盤だ。曲の節々でギタリストはリッチー・ブラックモアが、ベーシストはスティーヴ・ハリスが好きなんだろうなぁと思うことだろう。曲もタイトでカチッとしたスピードチューンが中心、時々テンポを変えたりして単調に終わらせていないところも好感がもてる。

クサレポイント

このバンドの唯一の弱点はボーカリストだろう。高音のシャウトが曲を盛り上げているものの、よ〜く聞けば音域のレンジが狭く、十分に唄いきれていないのがわかる。もったいないなぁ、唄える人だったら大化けしていたバンドだったろう。



HUSTLER / Now Or Never / 1985

イギリスのブギーバンドと同名ながらこちらはAxe Killer Recordsからアルバムをリリースしたフランス人4人のバンド。VENOMのAbaddonがMOTORHEADに加入しました、てな感じの音を出している。なかにはブリティッシュ・ビートみたいな曲やパンク調の曲もあり、メタル一直線とはいかないバンドだ。

クサレポイント

とにかくドラムスが凄い。凄く音が悪くって凄くヘタ(笑)。それこそAbaddonも真っ青だ。ギターの音もこもりがちなのでこのテの音に慣れていない人(慣れが必要なのだ!)にはかなり疲れる音だろう。



QUEEN BITCH / S.T. / 1986?

アメリカの4人組、5曲入りのミニアルバムしか残さなかったバンドだが・・・男前の集団なのにどうしてこのバンド名だったのだろう(笑)。たしかにインパクトは満点だ。音はルックスからは想像し難い、正統派な音を出そうと努力している姿勢は伺える。決してパーティロックではないのだけど、アップテンポな曲であってもなんだか糞詰まりのBUDGIEみたいなノリが全体を支配しているし、当然ながら音そのものも悪いのでやはりマニア向けのバンド、となってしまう。

クサレポイント

で、青春の思い出に、という訳でもないだろうけど、レコード盤がピクチャーディスクになっている。表は右の写真のとおりだが裏ジャケはこんな風なので、こちらが表にディスプレイされて売られていたら、こりゃ掘り出し物の正統派クラシカルメタルか!なんて思って買ってしまうおめでたい人がいるかもしれない。