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OLIVIERA / The Hunter / 19??

謎だらけの作品だ。まず、オープニングの曲がロックではない。なんというか、ドイツクサさを漂わせたニューウェイヴという感じで、これは聞いていて退屈。せっかちな人ならこの曲でこのアルバムは間違いなくラックの肥やしとなるだろうが、我慢して聞いているとだんだんとハードロックになってくるのだ。中にはFOREIGNERっぽいバラードなんかも収録されている。

クサレポイント

そして我慢も実るのだ。B面に入って中ほどにJUDAS PRIEST丸出しの"Lost Forever"を発見するだろう。ボーカルがかなり無理をしているのは言うまでもないことだが、何故か聞いていて頬が緩む。この1曲のためにこのアルバムを探そう。従って200〜300円がお買い得価格だ(笑)。



VANDALE / Schandale / 1982

全曲オランダ語なので耳に馴染むまで違和感の残る曲ばかりだが、とにかくこのバンドはツインリード編成のギターがイイ仕事している。泣かせるメロなど実にツボを得ている。お陰で凡百な曲々も光を放っているのだ。

クサレポイント

こんなジャケットに似合わず、曲はいたって正統なハードロックだ。聴きやすいので恐れず入手しておこう。



TRIAL / Scream For Mercy / 1985

うーむ、こんなアルバムも持っていました・・・およそ10年ぶりに蔵出してみましたがカビも生えずキレイなものだ。で、内容はカビだらけのクサレメタルといったところだ。パワーメタルの信念に基づいたアマチュアな普通のメタル、というレッテルは剥がせないだろう。 心に残る曲がないかわりに特別に捨て曲もないといったアルバムだ。ジャケットは合格(笑)。

クサレポイント

このバンド、ベルギーの出身のようだが、どうしてMausoleumと契約しなかったのだろう。レーベルカラーにぴったりなバンドだと思うのだ。



DESOLATION ANGELS / S.T. / 1985

NWOBHMで幻といわれたバンドのフルレンスアルバム。どうして英国でいまだに語り継がれているか、長年聞いてみてわかってきたような気がする。こいつはいわゆる「スルメ的アルバム」で、聞けば聞くほどクセになる音なのだ。DIAMOND HEADとANGEL WITCHとWITCHFYNDEを足して割ったような雰囲気を持ち、ドゥーミーで不思議な音作りをしている。一度は聞いておきたいアルバムだ。

クサレポイント

このジャケットの持つ雰囲気どおりの音なのだ。裏ジャケのメンバーのイラストも気になるところだ。



BEDLAM / The Beauty And The Beast / 1985

出身がスウェーデンだから北欧メタルにはなるのだが、我々が想像する北欧メタルくささはない。ギターの音が気持ちの良い、良い意味で正統派クサレアメリカンメタルのような音だ。このテの音にはそんなに敬遠する人はいないだろう。

クサレポイント

このバンド名だが、COZY POWELLのバンドとは何の関係もないので間違って買わないように。間違ってラッキー、と思えれば立派なクサレだ。