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DAMIEN / S.T. / 1984

いいオケツしてますなぁと、見るたびに呼びかけてしまうジャケットだ。5曲入りのミニアルバムで、クサレなバンドがハードポップに挑んだらこんな音になってしまいましたといった感じの作品。オヤジ声とヒドい音のギターがメジャーコードを奏でているから不思議な音楽になっている。曲は悪くないが彼らにはもっとクサレな曲が似合うような気がする。話のネタにメロディック派も要チェック。

クサレポイント

メンバーのルックスが凄い。それ以上コメントしようがない(笑)。



KREYSON / Andel Na Uteku / 1990

KREYSONの母国のチェコでのデビュー作、もちろんのこと全曲チェコ語で歌われたものだ。彼らはもともとCITRONのメンバーだったLada KrizekとJarda Bartonが中心となって結成されたバンド。デビュー作ながらスケールの大きな音作りで、やはり当時のジャーマンメタルからの影響が伺える。彼らがすでにチェコ国内ではメジャーだったことは見開きジャケット内側のライヴ写真が証明している。ボーカリストばかり取り上げられているが、それ以上にギタリストの仕事ぶりが素晴らしく、いろいろなバリエーションを聞くことが出来るだろう。翌年になって本作はRUNNING WILDのRock'n Rolfの助けを得てアレンジも少し変えて歌を全曲英語に吹き込み直し、"Angel on the Run"のタイトルを付けてワールドワイドでリリースされ日本でも大成功を収めた。

クサレポイント

ライヴはいろいろと趣向をこらしたものだったのだろう、こんな格好で歌っている。



EXCESS / Melting Point / 1986

フランス4人組のバンド。ジャケットとバンド名だけならサタニックメタルかと思うのだが、ややメロディアスなパワーメタルといった音作りでおどろおどろしいところはない。Y&Tの"Forever"のイントロに似た曲でアルバムは幕を明けるのでそれの線を期待してしまうのだが、そのようなメロディもほんの少しちらつくが、ほとんどはJUDAS PRIEST影響下の平均点メタルなので肩透かしをくらった気分になる。それでも"Burning The Night Away"や"The Game"はなかなかの出来なので聞いておいて損はないだろう。

クサレポイント

しかし怖い顔ですなぁ。間近にみれば夢に出てきそう・・・。



TSUNAMI / S.T. / 1983

いまさら蔵出すまでもなく当時のLA周辺のバンドの中でも群を抜いて素晴らしい出来だったバンドのアルバムで、ホントに名盤です。個人的にはY&Tをもっとハードにしたような感じが好きで、よく聞いたアルバムでもあるのだ。2人の日本人ギタリスト、Tatsuya MiyazakiとTomotaka Yamamotoがツボを押さえたプレイを聞かせてくれるし、ボーカルのノドも素晴らしい。この後ギタリストのTomotaka Yamamotoとボーカリストが数年置いて脱退し、ギター兼ボーカルのKoshi Shioyaが加入、少しメロディアスになった2ndアルバムをリリースするが、これが今ではレア盤になってしまっている。CDでレア盤、なんてことが許せない私は、彼らはツインリードが堪能できる1stアルバムのみで消えていったバンドと解釈しています。しかしながら実はいまだ現役のバンドのようで、2ndアルバムのメンバーで2002年末には3rdアルバムリリースも計画されているから困ったもんだ・・・。

クサレポイント

このアルバムでは捨て曲がないほど佳曲揃い、ライナーノーツの漢字のロゴも涙モノ。ハイライトはA面の"Revenge"。イントロでギタリストが「ころしてやるぅ〜」と唸っていて、夜一人では聞けない曲だ(笑)。



FRANKIE WOODHOUSE / Something In The Air / 1982

Page 1で紹介したAVALONのメンバーであるオランダのドラム職人、Frankie Woodhouseのソロアルバム。見開き盤でもないのにLP2枚組みの大作だ。基本路線はハモンドオルガン入りのNWOBHMでこのテの音に弱い人にはメロメロだろう。突っ走るのみでなくプログレチックな展開を見せる曲もあり、ボーカルが若干弱いことを差し引いてもなかなかの力作だ。探し出して聞く価値大いにあり!

クサレポイント

バックメンバーの力量はなかなかだが、ギターで参加しているArjan Michaelの仕事が素晴らしい。フライングVをこれでもかと弾きまくって泣かせるソロをタレ流しているのにはトリ肌が立つのだ。



STRANGER / The Bell / 1985

このころのジャーマンメタルは不器用ながらひたすら突っ走る頑固一徹メタルなバンドが目立っていた。その中からRUNNING WILDやHELLOWEENが生き残ってきたわけだが、このSTRANGERも愛すべき頑固一徹メタルだった。Hot Bloodからのリリースとなった本作は、突っ走るにしても決して雑でなくカッチリとした演奏でマニアの首を振らせたものだ。ジャーマンメタル独特のACCEPT譲りのツインリードもカッコよく決まっている。STORMWITCH、TYRAN PACE、GRAVESTONE、RESTLESS、HIGH TENSIONといったバンドにメのない人なら必聴。

クサレポイント

次作タイトルは"Pretty Angel"。プ、プリティ!? で、内容もなんだかそんな感じのホンワカロックで1stアルバムで得た期待を裏切ってしまう内容だったように記憶している。