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STAINLESS STEEL / In Your Back / 1985

凄いバンド名だ。STEELものだけど、「ステンレス」ってのもねぇ。しかし、音のほうはツインリードを売り物にしているだけあって、正統派クサクサメタル一直線な作品だ。なんといっても泣く子も黙るBonebreakerレーベルからのリリースだし、オヤジ声のボーカル、臭ってきそうな泣き泣きのクサいメロディ、NWOBHMまるだしの音質など、そのテのマニアには間違いなくオススメの1枚。ツインリードがかなりキテるぞ!

クサレポイント

"H.M.Bomber"って曲では「ヘ〜ビィ〜ッメタルゥ、ボンブァ〜ッ!」と何度もキメてくれる。歓喜の涙なくして聞けはしないのだ。



HAVEN / S.T. / 1985

クリスチャンメタルのHAVENとは同名ながら別のバンド。カン高いボーカルの音のはずし方はなんだかKEELを思いっきりクサらせたような感じだ。聞いていると笑えてしまう。けれども意表をついたフェードインで始まる"Over The Edge"や泣きのバラード"Rebel Of The World"ではギター氏のセンスよいソロが堪能できる。メロディックファンは要チェックだ。5曲入りのミニアルバム。

クサレポイント

ミニアルバムなのに33回転なのでB面なんて半分以上音のミゾがない。あと2、3曲なんとか作れなかったのだろうか。



IVORY TOWER / Heart Of The City / 1988

アメリカのバンドだしこのジャケットだし・・・で判断してはいけない。これまた 掘り出しモノなのだ。メロディがしっかりしているしボーカルもそこそこ歌える 人だ。ツインリードだってカッコよくキマってる。リードギタリストも いい音出して弾きまくっている。なかにはキャッチーな曲もある し、クサったBON JOVIみたいな曲もあるので全曲素晴らしいとはいいがたいが、 "Ready To Roll"や"Junp Into The Fire"みたいなクサクサの王道をいく曲は一度聞くとハマってしまうのだ。 メロディック派もクサレ野郎も見つけて安価なら即買いのアルバムだ。

クサレポイント

しっかしこのジャケはヒドいなぁ。きっと売り上げの点では損してるだろう。 男前ぞろいなのはわかるんだけど・・・ん?オマエはだめだろ、化粧しちゃあ!



COZ / Las Chicas Son Guerreras / 1981

BARON ROJOのメンバーもかつて在籍していたといわれるバンドの2ndアルバム。けれどもBARON ROJOに惑わされて買ってはいけない。 完全に70年代スタイルのハード未満ロックなのだ、時折サックスが入ったりオネエちゃんコーラスが入ったりと、メタル色は 全くない。けれどもかなり地味ながらギターはいいメロディを弾いていて好感がもてる。

クサレポイント

しかし、スペイン語の巻き舌ぶりには改めて驚かされる。早口だしなんだか笑えるし、コーラスまで巻き舌だ(当たり前か)。 それにしてもこのアルバム、BARON ROJOファミリーの肩書きを知らなくてもこのジャケットは十分魅力的だ。



ASTAROTH / The Long Loud Silence / 1985

イタリアのバンドだが、演奏水準は高い。ジャケットはご覧のようにすぐ飽きがくるパターンだけど中身はIRON MAIDENっぽい曲展開が満載で(といっても4曲入りのミニアルバムなのだ)聞いていても飽きがこない。EVILやCROSSFIREを輩出した、泣く子も黙るオランダの迷レーベルRave-On Recordsからのリリースなのも納得だ。

クサレポイント

なんだか歌詞が凄そうだ。1曲目は"Shout Shout Shout and Die Die Die〜"の連呼だし。でも決してデスメタルじゃなくて正統派パワーメタルなのだ。ラストの"Jack In The Box"で首の骨を折らないよう気をつけよう。