ATLAIN / Living In The Dark / SKULL8365

 ドイツ4人組、いきなりシャウトで始まる1曲目のスピードチューンが俺たちゃ正統派パワーメタルだと宣言している。BRAINFEVERあたりと同系列、良くも悪くもこの時期よくいた典型的なジャーマンパワーメタルという感じだ。ドラムスのChristoph Eftimiadesはこの後のRAGEに参加することになる。



Expulsion盤 Mausoleum Records盤
  

ACE LANE / See You In Heaven / SKULL8315

 もともとオリジナルは英国のExpulsionからリリースされた作品。元GASKINのベーシストが在籍しており、また他のメンバーもベテラン揃いでかなりレベルの高い演奏を聴かせてくれるという素晴らしい内容にも関わらず、ジャケットデザインがオリジナル盤でもMausoleum Records盤でも極悪なのが残念。



AXE VICTIMS / Another Victims / SKULL8334

 女性ベーシストを含む5人組、エレクトリックドラムを使ったおもしろい音づくりはオリジナリティの高さを感じるが、JUDAS PRIESTからの影響をうかがわせるメロディがチラつくところがご愛嬌。音の悪さからくるリズムの軽さは否めないが曲そのものは良い出来だ。



BAD STEVE / Killing The Night / SKULL8370

 ACCEPTと同郷のドイツはゾーリンゲン出身の5人組。少しポップな感じもするものの、ツインリード主体のメロディはやはりドイツの熱い血を感じさせる。2曲目ではACCEPTっぽいリフも時々顔をのぞかせるのだ。
 ・・・と、それもそのはず、ギターのJan KometとドラムスのFrank FriedrichはACCEPTの初代のメンバーである。このアルバムリリースの頃も彼らと交流があったようで、裏ジャケのスペシャルサンクスにはUdo,Wolf,Jorgの名前も載っている。ACCEPTフリークは要チェックなバンド。



BEAST / Like Living In A Cage / SKULL8379

 ドイツ4人組、ギターがメインボーカルをとるバンド。NWOBHMの名バンド、SATANのような雰囲気たっぷりのオープニングテーマで幕を開けるこのアルバムは彼らのセカンドアルバムになる。
 ミドルテンポの曲とスピードのある曲とがバランスよく収録されていて、全体を通しても聞き易いアルバムといえるだろう。ジャーマンメタルくささは薄く、音的にはNWOBHMからの影響が大、ロックンロールフレーズも時おり顔を覗かせるのはご愛敬。  



BLACKLACE / Unlaced / SKULL8348

 ギタープレイヤーとして非凡な才能を持つAnthonyとCarloのFragnito兄弟を中心に結成され、主にイギリスで活動を続けたバンド。ボーカルの紅一点マリアン嬢を含め4人組、イントロ導入部から続く1曲目の ファストチューンは正統派パワーメタル宣言している。 プロデューサーはあのロス・ザ・ボスが担当している。



BLACKLACE / Get It While It's Hot / SKULL8380

 BLACKLACEの2nd。アルバムの完成度ではこちらの方が上か。"I Like To Rock"や"Speed Of Sound"など、BLACKLACEの代表曲が収録されている。ボーカルのマリアン嬢の伸びのあるボーカルはいつ聞いても気持ちいい!



BLOODY SIX / In The Name Of Blood / SKULL8390

 スイス6人組。トリプルギタ−が売りのバンドだったけど、ドラムの音がスコスコで、1人がんばるボーカル氏も浮いた存在になってしまった。トリプルギターの効果もいまひとつな感じだが、ギターのNWOBHM的リフ攻撃の嵐には、涙するものがある。
 そんなギタ−氏は音楽性を変えCHINAを結成、ワールドワイドな活動を展開し成功を収めた。



BRAINFEVER / Capture The Night / SKULL8362

 ジャケットのイラストがマニアの心をくすぐるドイツ4人組。オープニングはパワーメタルお約束の必殺ファストチューンで、オヤジ声のボーカルも曲によくハマっている。この一曲のためだけにアルバムを購入しても損はない。このアルバムを包むトーンは正統派ジャーマンメタルそのものなのだ。



日本Victor盤 Kamaflage Record盤

  
Chapa Discos盤 Mausoleum Records盤


BARON ROJO / Brutal Volume (Volumen Brutal) / SKULL8327

 BARON ROJOの名を世界中に轟かせることになる彼らの代表作。日本でもビクターから「炎の貴族」の絶妙な邦題でリリースされた。今は亡き英国のマイナーレーベル、Kamaflage Recordsから全て英語で吹き込まれてリリースされた作品で、スペイン国内の彼らの所属レーベルであるChapa Discosからも後に限定盤で英語ヴァージョン盤がリリースされるなど、まさに彼らの出世作となったのである。
 Mausoleum Recordsでは、このChapa Discosの英国ヴァージョンをディストリビュートしている。ジャケットもChapa Discosのものと同じように斜めにオビがかかったようなイラストだが、Kamaflage盤でもビクター盤でもアルバムタイトルが原題スペイン語の「Volumen Brutal」だったのに対し、Mausoleum Records盤ではレコードラベルでは「Brutal Volume」と英訳されているのがポイントだ。



BARON ROJO / Baron Al Rojo Vivo / BALLS 8345,8346

 スペインHR界の帝王となったBARON ROJOのMetalmofosisツアーの模様を収めた2枚組ライヴアルバム。この時代の名作ライヴアルバムの仲間入りが出来る内容だ。世界にいち早く「巻き舌ロック」を広めた功績は偉大である。
 ヒゲ男Armandoとカッパ男Carlosの兄弟が結成したCOZに元MODULOSのベーシストJose Luisと元SIGLOのドラマーHermes Calabriaが加入してBARON ROJOは誕生した。メインボーカリストはJose、しかしながら ArmandoとCarlosもそれぞれリードボーカルを分け合い、フロントの3人がリードボーカルを務められるのもこのバンドの強みであったのだ。
 このアルバムでは前作のアルバムセールスの好調なことも手伝ってか、かなり熱いライヴを堪能する事が出来る。3曲目の"Campo De Concentracion"あたりで早くも首が痛くなることだろうが、次々と流れ出す熱いブギーの嵐に首を休められるはずはないのだ。



BARON ROJO / Metalmorfosis / SKULL8322

 「Volumen Brutal」がBARON ROJOの出世作なら、この「Metalmorfosis」アルバムは彼らの最高傑作と言えるだろう。このアルバムは全曲スペイン語で歌われているが、彼らの持ち味であるブギーのハードなノリが余すところなく収められている。大名曲「Casi Me Mato」をはじめ、「Tierra De Vandalos」、「Hiroshima」など、名曲揃いのアルバムで一家に一枚の必需品。



CHINAWITE / Run For Cover / SKULL8351

 前年にシングル盤をリリースしたことのあるイギリスはシェフィールドのバンドで、Mausoleum Recordsではコンピレーションアルバム「Metal Prisoner」への参加を経ておくればせながらのフルレンスデビューアルバム。 "Feelin'"や"Slow Train"のような曲で見せるキャッチーなメロディラインやコーラスワークには好感がもてるが、アルバムを通して気になるのはドラムスの疾走感がまるで伺えないドタドタとしたリズムだ。おかげで どの曲ものっぺりとした印象になってしまっているのが残念。
 ジャケのイラストはEbony RecordsでおなじみのGary Sharpeの手によるもの。



CUTTY SARK / Hardrock Power / TEST128330

 バンドの母体は1976年には出来ていたというドイツのベテランバンドのデビュー12インチ。Dierksスタジオで録音された本作は、俗に言うジャーマンメタル以前の、70's ブリティッシュハードの持つ雰囲気を漂わせている内容で、全4曲と少ないながらも捨て曲はない。



CUTTY SARK / Die Tonight / SKULL8339

 しかし、かってぃぃ、さぁ−くぅっ! って、どうしてお酒の名前をバンド名にしたんだろうか。いやいや、これは軍艦の名前だそうな。
 本作ではドイツ4人組、Mausoleum Recordsの看板バンドであるKILLERのような音を出している。またSWEET SAVAGEに似たほこりっぽさを感じることも出来るだろう。



CUTTY SARK / Heroes / SKULL8375

 渋めのハードロックだった彼らもこの時代の音に迎合してしまったのだろうか、1stミニアルバムでうかがえた70s HRスピリットはこのアルバムでは跡形もなく、ひたすら突っ走るハードロックへと変化している。んが、1stミニアルバム以降不動のメンバーはベテラン故さすがにパワーでは若手におよばず、中途半端なパワーメタルになってしまったという感は否めないだろう。



American Phonograph盤 Mausoleum Records盤

CHASER / Gypsy Roller / SKULL8397

 ドラムスとベーシストがおそらく兄弟のスコットランド出身の3人組。3人という最小単位ながらベースペダルや12弦ギターを駆使し、プログレ志向のメロディを奏でる点では、荒削りではあるものの、やはりあのLIMELIGHTを想起させる。オリジナル盤は「Chaser」がアルバムタイトルだったのに対し、Mausoleum Recordsからリリースされた本作ではB面2曲目の曲名をタイトルにしている。







Shades Records盤 Mausoleum Records盤
 

CHARIOT / The Warrior / SKULL8392

  ロンドンにあったロック専門のレコード店「Shades Records」のマネージャー、Mike Shannonに認められ、契約アーティスト第一号として1984年に同店のレーベルからリリースされたアルバム「The Warrior」を Mausoleum Recordsがディストリビュートしてリリースしている。こちらはオリジナルアルバムに収録されていた10曲のほかに、1985年に同じShadesからリリースされたシングル曲「All Alone Again」をプラスした全11曲が収録されており、裏ジャケのデザインがオリジナルとは異なっている
 CHATRIOTの持ち味はNWOBHM然とした、ザクザクと刻むリフ中心の曲調と、時折聞かせるツインリードの美しいメロディラインとがバランスよく展開されていること。とくにこのアルバムは名盤の誉れ高い作品なので、一度は聴いておきたい。ボーカル兼ギターのPete Franklinはその後、CHARGE〜OUTLANDを経て現在はDIRTY DEEDSでIRON MAIDENのStave Harrisのバックアップのもと、活動を続けている。



DANGER / Danger /SKULL8305

 ベルギーの5人組のバンド、メンバーはあまりにも普通の服装で写真に収まっている。メタル猛者の多いMausoleum Recordsの中では珍しくステイタス・クォー大好きタイプで、ブギー色の濃いナンバーがテンコ盛り。MONTROSEのカバー曲も収録されている。



DARK WIZZARD / Devil's Victim / FIST8337

 このアルバムは6曲入り12インチシングル、オランダの4人組のバンド。オ−プニングナンバ−が3連の曲でNWOBHMを思い出させるが、2曲目以降聴き所が少ないのが残念。どうもインパクトに欠け、もう少し工夫のほしかったところだ。



DARK WIZARD / Reign Of Evil / SKULL8386

 メンバーショットをジャケ写に使うのはMausoleum Recordsでは珍しいことなのだが、音に関してはMausoleum Recordsにありがちなパワーメタル。救いようのないオンチ ボーカルは健在で、アルバム中には鈍いながらも光を放つ曲があるのに ボーカルがことごとくそれを消し去っている。しかし実はそれが彼らの持ち味だったりするのだ。



E.F.BAND / One Night Stand /SKULL8372

 もともとE.F.BANDとは"Ericcson-Fischer Band"の略称だそうで、オリジナルメンバーの名をバンド名にしたものらしい。地元スウェーデンで"Last Laugh Is On You"と"Deep Cuts"の優れた2枚のアルバムをリリースした後にイギリスに活動の拠点を置き、NWOBHMの波にも乗ってそこそこの人気を博したバンドだった。
 このアルバムは彼らの3rdアルバム、前作と本作の間にオリジナルメンバーだったDave Du FortはANGEL WITCH加入のため脱退、新しいドラマーと、さらにギタリストとボーカリストを加え5人編成となりパワーアップした。プロデュースはJos Kloek、スウェーデンでレコーディングされ、ベルギーでミックスダウンされたこのアルバムはMauoleum Recordsがオリジナルのものだった。



EXPECT NO MERCY / Steelbreed / SKULL83104

 一曲目にスピードチューンをもってくる典型的なジャーマンパワーメタル、オーバーサスティンなギターと遠くで叩いているようなドラムスの音処理は少々耳にひっかかる。ボーカルも野太いワケでなくハイトーンなワケでなくと、なんかすべて中途半端な印象が拭えないアルバムだ。



FAITHFUL BREATH / Gold'n Glory / SKULL8335

 1974年にリリースしたデビューアルバムは今日でもジャーマンプログレッシヴロックの名盤として語り継がれているFAITHFUL BREATH、1981年リリースの3rdアルバム「Rock Lion」から突如としてバイキングのコスチュームに身を包む歯ぐき丸出しメタルへと変身し、1984年に通算5作目となる本作はめでたくMausoleum Recordsからのリリースとなった。
 同じドイツのACCEPTのヴォーカリスト、Udoをプロデューサーに迎え作られたこのアルバムは不器用なまでにストレートな、しかしながら名曲「Million Hearts」のように、メロディアスなツインリードギターが涙を誘う曲などがぎっしりとつまった作品に仕上がっている。バンドはその後RISKとその名を改めて活動している。



FACT / As A Matter Of ... / SKULL8364

 女性ギタリストを含むドイツ5人組のバンド。すさまじいドラミングで幕をあけるこのアルバムは、金切り声なボーカルとひたすら突っ走るリズムで覆い尽くされ、まさにACCEPT型のジャーマンメタル、GRAVESTONEあたりが好きな人にはオススメ。
 この後Earthshaker Recordsから2ndアルバムをリリース、ボーカリストのReet FroehlichとドラムスのPeer Wurfelは同じドイツのCROSSROADSに参加している。



FN GUNS / S.T. / BONE128321

 "ベルギーのガンズ"のデビュー12インチ(笑)。"WILD CHILD"がアルバムタイトルとして表記されていたりもするので混同に要注意。ボーカルがかなりヒドいオヤジ声のうえ、音程知らずのマイペースーぶりで、素人には聞くに耐えないものである。しか〜し、ほとんどオカネがかかっていないであろうスカスカな音の中にも私には聞こえるのだ、「俺たちゃ、メタルバカなんだっ!」の叫び声・・・。捨てきれないなぁ、この手のバンド・・・。



FN GUNS / Nightmare / SKULL8355

 本作のサウンドは初期のPICTUREにちょっと似ている。どう表現したら良いのだろう、これくらいのスカスカな音のスキマには私は弱いのだ。荒削りで調子外れで不器用で・・・。一般には評価が低いだろうが、やっぱり私はこういうバンドに目がないてことを再認識。許容範囲の広いマニア限定のバンド。



FISC / Tracker / SKULL8352

 リフでメロディを固める典型的パワーメタル、フランスのバンドということで、雰囲気はH-BOMBに近いものがあるが、もう少しメロディアス。
 後にMusic For Nationからリリースした4thアルバムでは何故かあのスコット・ゴーハムが参加していた。



FISC / Break Out / SKULL83107

 リードボーカルは上手くはないものの、コーラスのブ厚さと曲の出来の良さにに救われているFISCの2ndアルバム。特に二人のギタリスト刻むリフやメロディアスなツインリードは聴き応えがある。バンドはこのあとボーカリストを歌の巧いJimmy Martinに替え(正解!)、さらに成長していくのだった。



GMT / One By One / BONE1283102

 もともと「OPERATOR」というバンド名のもと集まった元GRAND PRIXのRobin Mcauley、元MSGのChris Glen、元MOTORHEADのPhilthy"Animal"Taylor、Mick O'Donahughe、Phil Lanzonというメンバー で録音されるハズだったものを、MickとPhilが抜けたため、Marcus Schleicher(Robinのソロでギターを弾いていた人物)を加入させ、バンド名を残った3人の頭文字として発表された4曲入りのミニアルバム。アルバム完成後1年経ってからのリリースとなったため、リリース時にはバンドは消滅していたようだ。
 Robinがボーカルということもあって、聴きやすいポップな曲調はまるっきり後期GRAND PRIXなアルバムとなっている。GRAND PRIXファンにはオススメ、しかし、Philthy"Animal"Taylorがドラムを叩く必要はなかった。



HAZZARD / Hazzard / SKULL8371

 現MOON'DOGで元ACCEPT、SINNER、VICTORYのHarman Frankの在籍したバンドで、ACCEPT脱退後に組んだバンド。1曲目から彼らしいギターメロが爆発、オーソドックスながら堅実で安心して聴けるメタルになっているが、残念ながらバンドはこの1枚だけで解散してしまったようだ。
 Harman FrankはこのあとSINNERに参加、ボーカルはNWOBHMの伝説のバンド、WEAPONの末期の活動に参加することになる。



HAWKWIND / Utopia 1984 / SKULL8369

 1985年5月にヨーロッパ圏のみでリリースされた、Flicknifeレーベルの音源を集めたコンピレーションアルバム。彼らの何作目になるのかは推定不可能。そう、HAWKWINDはブリティッシュロックにおいて、サイケデリック、ハードロック、パンクなど、どのカテゴリーにも収まりきらない活動を続けているアヴァンギャルドなバンド、その活動歴は30年にも及ぶのだ。
 このころのメンバーはバンド創設者のDave Brock、Nik Turnerと、 後に自らのバンドを結成するLloyd Langton、Alan Daveyとなっているが、このアルバムにクレジットされたメンバーは過去音源、ということもあって全員で11人。なかには元CREAMのGinger Bakerや、かつてこのバンドのベーシストであったMOTORHEADのLemmyの名もあがっている。



Spv盤 Mausoleum Records盤

HARDLINE / Hardline / SKULL8358

 プロデュースをGLORY BELLS BANDのMats Andersonが担当しているスウェーデンの4人組。スローな曲は北欧メタルの哀愁、ファストナンバーではNWOBHMの粗雑さを感じさせ、その両方を好むマニアにはたまらない一枚。ギターが一本なので、もう一本ギターを増やすかキーボードを入れるかすれば、もっとよい仕上がりになったかと思われる。
 オリジナル盤りジャケは背景に雪が描かれているが、Mausoleum Records盤ではそれは消されている。



K-WEST / First Invasion / SKULL8313

 戦火の中、名も知らぬ島に流れ着いた兵士の首に、島の綺麗な(しかもスッポンポンの!)オネエちゃんがレイをかけようとしている・・・、というジャケットのイラストはコンセプト不明なのだが、 こんなジャケでは可哀想なくらい音のほうは実にメロディアスかつポップな 感覚をもった良質なHR。ベルギー出身、ギター2本にキーボードまでいる6人組、ドラムスは元SCORPIONSのRudy Lenners。彼はこのあと同じMausoleum Records所属のSTEELOVERに移ることになる。また、ボーカルは同じくMausoleum Recordsのアーティスト、DANGERのオリジナルボーカリストなのであった。
 チョッパーを取り組んだベースラインやポップ色がかなり濃いキーボードなど、70年代のアメリカンロックのような雰囲気すら感じる作品で、Mausoleum RecordsではSNOWBLINDと並びポップなアルバムといえるだろう。



LIMELIGHT / Ashes To Ashes / SKULL8309

 もともとイギリスのマイナーレーベルからリリースされたものに2曲加えて再発されたもの。タイトルチューンはUFOの"Doctor,doctor"をほうふつとさせる3連系の大名曲。
 Scrimshaw兄弟を中心とした3人組で、トーラスペダルやメロトロン、ギターとベースのダブルネックを駆使したライヴパフォーマンスはあのRUSHを引き合いにだされるほど、ハードプログレ色の濃いバンドだった。



LIONS RRIDE / Breaking Out / SKULL8336

 Mausoleum Recordsの中で隠れ名盤として推薦したいのはこの作品。ベルギ−の5人組、マニアは悶絶ものの正統派パワーメタルで疾走感あふれるHMを展開している。ところどころのツインリードのキメなんかは、印象深く耳に残るだろう。
 ネームバリューなどの点でKILLER, CROSSFIRE, OSTROGOTHといったMausoleum Recordsの看板アーティストには少し差をあけられたけれど、ライヴでのオーディエンスの反応なんかを見ると彼らもまた地元ベルギーではなかなかの人気を博していたようだ。



LIVING DEATH / Vengeance Of Hell / SKULL8360

 のちに日本でもそれなりの人気を博することになるLIVING DEATHのデビュー作品。"Living Death"や"Hellpike"などを収録する初期の名盤として名高いが、個人的にはボーカリストのルックスを含めた全てのスタイルが気にいらず、申し訳ないがずっと避けてきたバンドでもあるのだ。



MAD AXEMAN /Mad Axeman / SKULL8329

 メンバーショットがジャケに使われているが、売る気はなかったのだろうか、ボーカル氏はレザ−ハットに黒のグラサンと まるで映画ポリスアカデミ−にでてくる、オイスタ−バ−のオカマ野郎のよう。ベ−シストがミック・ロンソンばりに楽しそうにコードを押さえている姿も笑える。
 さてさて肝心の音のほうは全体的にはACCEPTがロックンロールに挑みましたって感じ。ありゃりゃ、SWEETのカバー曲も演ってしまってる。



MAD AXEMAN / Hell Raiser / BONE128377

 よせば良いのに、フルレンスアルバムから3曲入りMAXIシングルとしてリリースされたのが本作。前述したSWEETのカバー曲で、後にRAVENなどもカバーしていた曲だ。B面の"Runnin' Man"と"Fight It Out"はアルバム未収録でマニアには貴重、これがまたTYGERS OF PAN TANGのパクリ曲と、突然割り込むカウベルの音とLED ZEPPELINの"Immigrant Song"に激似なリフが笑える、ありがちなジャーマンメタルな曲に仕上がった。



MAGGIES MADNESS / On Fire / SKULL8324

 トリプルギターにキーボードがいるという、たいそうなメンバー構成のドイツの6人組、その割にはドラムのスネアの音が軽く、リズムのスコスコ感はマイナスポイントだろう。ギターのメロにはイイものがあるだけに残念! 



McCOY / Think Hard / SKULL8373

 マッコイとは、GILLANでおなじみだったJohn Mccoyのソロ・プロジェクトで、バックをColin TowmsやPaul Samsonが固めており、ちょっとしたスーパーバンドとなっている。
 すべての曲を自らが手がけているが、さすがベテラン揃いで、安心して聞ける大人のメタルとなっている。



NITRO / Lethal+ / FIST8311

 これまたベルギーの4人組。オリジナルは別のレーベルからリリースされていて、それに2曲加えたので本作のタイトルはこうなったようだ。スタジオライヴ一発録り的なノリで収録されたようなこのアルバム、生々しさやノリのよさはそれなりに聞き手に良い効果を与えている。決してゴリゴリメタルではなく、70sハードロック色が濃い分、パワーメタル信奉者には物足りないだろう。また、ボーカルがなにより「普通の声」であるのはマイナスポイントだ。



OSTROGOTH / Full Moon's Eye / BONE128310

 OSTROGOTHのデビュー12インチアルバム。名曲"Full Moon's Eye"で幕を開けるこのアルバムにはB級メタルの持つパワーと病みつきになるクサさがつまっており、目頭が熱くなる。3連のリズムがさらなるB級さを予感させる"Heroes Museum"など、JUDAS PRIESTからの影響もちらつくこのアルバムはマニア必聴もの。彼らはMausoleum Recordsの至宝なのだ。



OSTROGOTH / Ecstacy And Danger / SKULL8319

 とにかくこのバンドは曲の構成が素晴らしい! やはり中期JUDAS PRIESTを意識した、劇的な展開を見せる一曲目などは70sヘヴィロックやプログレなどの影響なども伺える。
 他の曲にしても、パワーあるれる中にも押し一辺倒でなく、要所に効果的にはいるツインリードのメロディや朗々と歌いあげるボーカルなどが絡み合って素晴らしい出来栄えだ。
 ジャケのデザインや、なんとなくコアなイメージのするバンド名から、どうしてもゴリゴリメタルと思われるのだろうか、聴かずぎらいな人を集めてしまったバンドだったのが残念。



OSTROGOTH / Too Hot / SKULL8374

 OSTROGOTHの2ndフルレンスアルバムである本作はさらにハードな曲が多く収録されている。
"Love In the Streets"から"The Garden Of Marrakesh"への繋がりなどは、彼らが得意とした劇的な曲展開は聞き手の涙を誘い、どの曲でもACCEPTが頂点だったころのジャーマンメタルの持つ雰囲気を感じ取ることができる。
 同じMausoleum Recordsの兄弟バンド、UNDERDOGのMikeとCROSSFIREのPeterが友情出演のノリでバックコーラスを務めている。



OSTROGOTH / Feelings Of Fury

 OSTROGOTHのラストアルバムではついにCROSSFIREの看板ボーカリスト、Peter De Wintが加入、同時にギタリストとベーシストも新メンバーとなり、キーボーディストも加入させてのアルバムリリースとなった。針を降ろして歌が始まった瞬間にそれと分かるPeterの声は素晴らしい。
 CROSSFIREと違いOSTROGOTHの曲は劇的な構成がウリなのだが、一直線メタル一筋だったPeterの声はそんな曲にも違和感がないから不思議だ。1987年という後期のアルバムで、Mausoleum Recordsの兄弟レーベルであるUltraprimeからのリリース。オマケでレビューしておいた。



PANZER / Selvese Quien Pueda / SKULL8342

 スペインのPANZERの、若々しく熱いHRがつまった2ndアルバム。オリジナルはChapa Discoからのリリース。NWOBHM的なリフにのっかる巻き舌な歌詞、クサいメロディを流れるように弾くツインリードギターとハイトーンなボーカルが効果的な"Agarrate"など、聞き応えのある曲が多く収録されている。



SAINTS ANGER / S.T. (Danger Metal) / SKULL8363

 ドイツ4人組、ボーカルがちょっと力不足でフニャフニャな感じ。アルバムのプロデューサーはあのTRANCEのボーカリスト、Lothar Antoni、音もとりたててどうといことのないC級メタルだ。



SCAVENGER / Battlefield / SKULL8387

 オランダ出身の5人組。こんなバンド名なら、「スカベ」と略されても仕方ない?で、音の方はかなり暑苦しいドカスカメタルながらも、アーコースティックとシンセサイザーを巧みに使い分けたギターとドラムスの音処理がユニークでオリジナリティのある音作りがなされている点が好感度高し。ボーカルがもう少し歌えるタイプなら、名作の仲間入りができたハズ。


SERGEANT / S.T. / SKULL8367

 スイスのHRバンド、STAVE WHITNEY BANDに在籍していたギタリストのRob Sealesと、ボーカリストのPete Prescottの二人のイギリス人を中心に残りのメンバーをスイス人で固めたバンド。ジャケットのイラストからは想像のつかないオトナなロックの音遣いが逆に新鮮で印象深い彼らのデビューアルバム。キーボードの音を曲のキメで多様するなど、どの曲もハードポップな仕上がりになっており、アメリカン産業ロックの臭いすら漂う作品なのだ。



SLEDGEHAMMER / S.T. / LUST8349,8350

 知る人ぞしるNWOBHMの雄、SLEDGEHAMMERの歴史は古く、バンド結成は1978年に遡る。自主レーベルやマイナーレーベルからシングル盤をリリースしたのち1983年になってあのクリス・タンガライズをプロデューサー に迎え、ILLUMINATEDレーベルから初のフルレンスアルバム「Blood In their Hands」をリリースしている。  
その翌年Mausoleum Recordsからリリースされたこのアルバムは、前述の「Blood In Their Hands」アルバムをフル収録し、さらに初期のシングル曲である「In The Queue」「Oxford City」「Living In Dreams」を追加した豪華2枚組となっている。しかしながらアルバムラストの曲はタイトル表示こそ「Sledgehammer」ですが、実際の収録曲は同じ時期にNWOBHMで人気のあったQUARZの「Wildfire」が収められていて、このへん結構いい加減。ひょっとしてQUARZの作品もMausoleum Recordsからのリリースがあったのか!?
 SLEDGEHAMMERの魅力は、タイトでストレートな音づくりでありながら、変化に富んだ曲構成で飽きのこないロックを聴かせてくれたことにある。このへんはトリオ編成の利点を大いに生かしたバンドだったといえる。



STARSTRUCK / Thru' To You / SKULL8396

 キーボード入りドイツ5人組、ワイルドなボーカルがいい味出していて、全体的にはキャッチーなメロディが耳に残る。レインボーフリークかと思うバンド名とは裏腹に、音だけで判断する限りはその色は薄いようだ。



STEELOVER / Grove Me / SKULL8361

 「スティーラヴァー」なの?、「スティールオーヴァー」なの?、なドイツ5人組。かなりオヤジ臭いルックスだが音は軽めのアメリカンロック調、KISSっぽい曲が続くのはご愛嬌。CCRのカバーなんかにも取り組んでいて的が絞りきれていない。ドラムスは元SCORPIONSのRudy Lenners、K-WESTを経てSTEELOVERに参加ていたのだ。



Madrigal盤 Mausoleum Records盤 日本Victor盤

STORMBRINGER / S.T. / SKULL8391

 一時期は"Gary Mooreクローン"と呼ばれたギタリスト、Angi Schiliroが在籍していたドイツ出身のバンド。メンバーは確かスイス人だった様な気がする。このバンド名でハモンドオルガンの音入り、ということで、DEEP PURPLE直系の音がぎっしりと詰まっている。ジョーリン時代のRAINBOWにも近く、さらにはFOREIGNERあたりのバンドがもつAOR性やヨーロッパのバンド独特の湿ったメロディなども同居しており捨て曲なしクラスのアルバム。ラストの"Susi"はGary Mooreがお気に入りな人にはニンマリもののバラード。どこから聞いてもパリを散歩しているかの如きメロディや、中間部でのギターの長〜い「タメ」は悶絶ものだ。
 このアルバムは写真をご覧のようにもともと1984年にフランスのMadrigalからリリースされたものだが、リリース後ヨーロッパ中でなかなかの好評を博したため、Mausoleum Recordsからのディストリビュートに当たっては彼ら自らマスターテープをリミックスして発売されたものなのだ。リミックスの結果、Madrigal盤に比べMausoleum Records盤ではギターとキーボードの音が強調され、哀愁度いやが上にも高まっている。で、当時日本でも「メタル・ハリケーン」(とほほ・・・)の邦題でリミックスした方の音源がVictorからリリースされていた。



SPHINX / Burnin' Lights / SKULL8389

 これまたMausoleum Recordsらしくない、かなりプログレ然とした音を聞かせてくれる人たちだ。もともとは他のレーベルからリリースされたものをディストリビュートしたアルバム。TAILS BLUEよりはもっとユーロプログレっぽい感じがするが、それもそのはず、ダブルキーボード入り6人編成、かなりブ厚い音になっている。



STEELTOWER / Night Of The Dog / SKULL8341

 後にHEAVENS GATEを結成するThomas RettkeとThorsten Mullerが在籍していたドイツのバンド。特にThomasの若々しくもパワフルなハイトーンボーカルはすでにこのころから光りはじめている。どの曲も正統派パワーメタル宣言しており、大音量で楽しみたい作品だ。
 ThanksリストにFrank BornemannやFritz Randowの名があり、何らかの交流があったようだ。



SNOWBLIND / Snowblind / SKULL8381

 イギリスの4人組、Mausoleum Recordsからリリースされたアルバムの中ではおそらく一番ボップではないだろうか。Ebony RecordsにおけるSHYみたいな存在だ。メロディックでポップなHMが好きな人は要チェック。しかし、裏ジャケの"Hello To"のところに、バーニー・ショウ、プリティメイズ、ヤニック・ガーズ、キース・マレルと、有名人を並べてしまっているのはB級メタルの悲しい性といえるだろう。



SYAR / Death Before Dishonor / SKULL8308

 ギターがなかなか工夫をこらしたプレイを聴かせてくれている。ボーカルがちょっと弱いのが気になるが、曲がしっかりしているのでクオリティは高いほうだ。スウェーデンのOVERDRIVE に似た感じ、といえば言い過ぎになるかもしれないけれど。



TOGETHER / Playing Game / TEST12 8368

 オランダ5人組でうち4人はヒゲ&○ゲというマイナーメタルの方程式にハマっているのは素晴らしい。SAVAGEをもうすこし遅くしたような音なのだが、なんだかもっちゃりしているウルトラC級メタル。



TORMENTOR / Goddess Of Love / SKULL8344

  TORMENTORはPuertas兄弟が結成したベルギーのバンド。ウルトラマンなジャケットのイラストのイメージとは違い、聴きやすい軽快なロックンロールに仕上がっている。キーボードの音がどの曲にもよくマッチしていて、80年代のアメリカンロックを思わせる曲が多く収録されている。



Tandan Records盤 Mausoleum Records盤

TORCH / Fire Raiser / BONE128315

 知る人ぞ知るスウェーデンの荒くれメタル。とにかくメタルバカ一代なサウンドで、あれやこれやの理屈は不要。初期北欧メタルはこんなバンドがごろごろしていたのだ。次作は日本でもリリースされるなど、そこそこ名の通ったバンドに成長した。ご覧のとおりMausoleum Records盤はロゴマークが赤色だ。アジなことするねぇ(笑)。



TAILS BLUE / Brainwash / SKULL不明

 かなりキーボードの音がフューチャーされていてハードロックとプログレッシヴロックの中間に位置する音楽性を持つベルギーのバンド。時に流れるハモンドオルガンの音色はマニアの涙腺を攻撃してくる。
 変拍子やリズムパターンを目まぐるしく変える曲展開などは彼らの音楽的センスが水準以上なのを物語っているが、唯一欠点はボーカルがヒドいこと。ボーカリストはギターも兼ねて演奏しているようだが、ギタープレイそのものは他のメンバーにひけをとらないものであるのに、どうして唄っちゃったのだろうか。別にボーカリストを入れるかオールインストゥルメンタルにするのが賢明だったように感じる。
 このアルバム、実はいまだに現物を見たことがなく、SKULL番号さえ分かっていないのが一番泣けることなのだ。



TOX / Prince Of Darkness / SKULL8395

 スイス出身の3人組、数曲でギター氏がボーカル、ベース、シンセサイザーを担当していて、この人のプロジェクト色の濃いアルバムだ。ゴリゴリメタルな曲はなく、軽めのストレートロックが中心で、2曲目のバラードがヨイ出来。それはメタルにありがちなパワーバラードではなく、コーラストーンのギターが美しいしっとりした曲に仕上がっているのだ。
 燃えたぎる炎をモチーフにしてあるジャケットのイラストやアルバムタイトルから判断するとどうしてもダークなイメージがする作品だが、出てくる音は正反対なのだ。



Poland盤 Mausoleum Records盤

TSA / Heavy Metal World / SKULL8394

 いやぁ、このタイトルはかなりイケてます(笑)。その名のとおり、オープニングチューンはCROSSFIREばりのパワーメタルを聴かせてくれて、看板に偽りなしの花マルもの。TSAはポーランド出身の5人組。疾走するリズム隊にギターのリフがブンブンと絡むスカッとする曲や、一転してズッシリと重いミドルテンポの曲とが対照的に収録されている。
 Megaレーベルから1stアルバム「Spunk」をリリースした翌年、まずポーランド語でレコーディングしたオリジナル盤(写真左)をポーランド国内 のみで2ndアルバムとしてリリースしたあとにその英語バージョンとなる本作をMausoleum Recordsからリリースし、西側諸国にその存在を知らしめることとなった。



TYRANT / Mean Machine / SKULL8366

 ドイツのキワモノメタルTYRANTの、ジャケ買い度は満点なアルバム。バンドロゴのテカり具合もマニアの心をくすぐりますなぁ。メンバーはメイクを施すなどキワモノさを全面に押し出していたが内容は以外と聴ける正統派ジャーマンメタル。アクセプト路線を突っ走っているから合格。



UNDERDOG / S.T. / SKULL8304

 UNDERDOGの1stアルバムではギタリストはまだ1人で、大名作の2ndに比べ迫力や楽曲の構成などは劣っているが、ボーカルのMike "Spider" Linsterのパワーは全開で、1人でバントを引っ張っていってる感じがする。カタログ番号の若さからも、Mausoleum Recordsが早くから彼らに目をつけ、リリースを急いだことがうかがえる。



UNDERDOG / Rabbies In Town / SKULL8331

 イモ臭かった前作から大躍進の大化けぶりがうれしい作品。ハモンド系キーボード入りで無理して聴けばレインボーっぽくもある。実力派なボーカルが程良く湿り気を帯びたワイルドな声質で、ディオやジョン・デヴァリルを思い起こさせてくれる。 見つけ次第、即確保するべし。
 



V.A. / Metal Prisoner / SKULL8312

 Mausoleum Recordsのコンピレーション第一弾。収められたアーティストは、CHINAWITE、SEDUCER、ACID、FACTORY、ACE LANEでそれぞれ2曲ずつのエントリー。
 SEDUCERはイギリスのバンド、ここに収められた"Call Your Name"と"Survivor"は、Sticky Recordsから83年にリリースされたシングル盤のA面B面なのだ。
 ACIDは知る人ぞ知る、女性ボーカルをフューチャーしたベルギーのHM、ここでは"Demon"と"Heaven's Devils"が収録されている。これらは彼女らの1stアルバムに収められていた曲です。
 FACTORYはFuture Earth Recordからリリースしたシングル曲の"You Are The Music"(TRAPEZEのカバー曲)と"The History Of The Turkey"で参加。
 で、この3アーティストはMausoleum Recordsからはディストリビュートの形を含め、アルバムをリリースするには至らなかったようだ。



V.A. / If It's Loud, We're Proud / TEST128317

 KILLER, OSTROGOTH, CROSSFIREの、Mausoleum Recordsの看板アーティストの曲を収録したオムニバスレコード。 しかし、この収録アーティストから分かるように、単なる寄せ集め的オムニバスではなく、Mausoleum Records直属のバンドを売りだそうとする姿勢が伺える。
 KILLERは"Walls Of Hell"と"Blood On The Chains"を収録、この"Walls Of Hell"は彼らの "Walls Of Sound"と"Ready For Hell"をメドレー式に合体させた曲。これはこのオムニバスレコード用にレコーディングされた曲でマニアには涙モノのストレートなメタルを聴かせてくれている。
 OSTROGOTHは"Ecstasy And Danger"を収録。これはこのオムニバスリリース時にはまだ発表されていなかった彼らの1stアルバムのタイトルトラックだが、オリジナルとは別テイクになっている点に注意。
 CROSSFIREは"Sound Of Warを収録。この曲も当時は未発表曲だったが、後にリリースした 未発表曲を集めたアルバム「Sharpshooter」で収録されることになる。



V.A. / Metal Over America / SKULL8340

 このコンピレーションではアメリカのHMバンドを紹介するものとなった。Mausoleum Records所属でアメリカのバンドといえばBLACKLACEがまず思いつくのだが、ここではそのBLACKLACEを筆頭に、ATTILA、NUHAVEN、TRACE、TAKASHI、2-TIMERといったアーティストが名を連ねている。
 ATTILA、TAKASHI、2-TIMERはその後他のレーベルからフルレンスアルバムをリリースするなど、B級メタル界では生き残れたバンドとなった。



THE EUROPEAN TEAM / Sport Alive / SPORT83100

 1985年にベルギーのサッカー場でおこった暴動により犠牲となったサッカーファンの遺族のためにと、当時流行だった「We Are The World」のノリのチャリティー企画でリリースされたアルバム。「THE EUROPEAN TEAM」というバンド名のもと集まったミュージシャンは URIAH HEEP, MOTORHEAD, ALASKA, PALLAS, HEAVY PETTIN, VENOM, LIONHEART, SHY, SLADE, GIRLSCHOOL, WARLOCKといった豪華バンドのメンバーたちだった。



WILDFIRE / Brute Force And Ignorance / SKULL8307

 NWOBHMの名だたるバンド、MORE、DUMPY'S RUSTY NUTS、WEAPONのメンバーが集まり結成されたWILDFIREの1stアルバム。とにかくこのバントは素晴らしい! 捨て曲は皆無、それどころかこれだけの完成度の高い楽曲が集まったアルバムはMausoleum Recordsの中では間違いなくトップ! 続く2ndでもさらに成長を遂げているから驚きだ。
 "Victim Of Love"や"If I Tired"などでみせる、英国の誇り高き正統派HRなメロディにはただ涙! 歌えるボーカル、泣きのメロディを随所にキメてくれるツインリードなギター、サビで効果的なバックのコーラス。 CD化されるまではそれなりのプレミアをつけていたアルバムだが、それもうなずける内容なのだ。
 バンドはこのあとさらに完璧なまでにブリティッシュの王道を音にしたような2ndアルバムをリリース、その後何を考えてかボーカルをGary Bardenにチェンジ、バンド名もSTATETROOPERと改め、アルバムを残した。ドラムスのBruce Bislandは後にPRAYING MANTISに加入。



WILDFIRE / Summer Lightning / SKULL8338

 ということで名作の名を欲しいままにした2ndアルバム。特にボーカルのPaul Mario Dayの功績が大きいことが本作でも実証されている。
 くどいようだがWILDFIREは素晴らしい! Best Of The 当時の過小評価バンド! このアルバムで、とにかくオープニングから「The Key」に続く黄金パターンには鳥肌モノ! ややポップな面もチラつかせているが、NIGHT RANGERあたりが好きな人なら気に入ることだろう。



WAR HEAD / Speedway/ SKULL8357

 最初から最後まで、とにかくバスドラ踏みまくりの猪突猛進スピードメタル。"Attack And Kill"、"Attack Of The Shark"、"Kill The Witch"などのタイトルからでも、ジャケットのイラストからでもとにかく徹底したスラッシーなノリで、メタルで中途半端はだめだよ〜んと言わんばかりだ。



WAR HEAD / The Day After / SKULL83109

 しかし彼らってこの時代にしてはかなりのスピードメタルであり、ほとんどスラッシュのノリでやっている。ブレーキが壊れたオートバイ、というよりは俺のバイクにはブレーキは最初からついてないよ〜ん、てな感じの音で、Mausoleum Recordsの中でも珍しい存在だろう。ジャケのイラストもまたまたドクロの死神がバイクにまたがるという黄金パターンでよくやった!



WOLF / Edge Of The World / SKULL8323

 WOLFはNWOBHM期において優れたシングル曲を残したバンドである。もともとはBLACKAXEと名乗っていたが改名してこのアルバムをリリースした。「Highway Rider」という曲はBLACKAXE時の曲。本作リリースにあたり再レコーディングされており、その名のとおり疾走感あふれる名曲なのだ。



WITCHFYNDE / The Lord Of Sin / LORD8353,8356

 NWOBHM期にマニアの間ではかなりの人気を博したイギリスのバンド。このアルバムはLORD8353がオリジナルだが、初回10,000プレスにはオマケとして1984年のヨーロッパツアーの模様を収めたライヴ盤がLORD8356としてついていて、実質2枚組となっている。しかしおそらく初回のプレスのみ流通しなかったものと思われる。
 このジャケットは一度見たら夢の中まで追いかけてきそうな感じの恐ろしさ。メタル界随一のインパクトを誇っていると思う。音の方もNWOBHM期の黒魔術直系のどんよりしたサウンドが全編を覆う中にもバンドらしさを薄めるような少しメロディアスな部分も残すという仕上がり。オマケのライヴ音源も当時の熱いNWOBHMの魂を感じさせる好作。



WARLOCK / Burning The Witches / SKULL8325

 ドイツのDIO型女性ボーカリスト、Doro Pesch(ここでは"Dorothee Pesch"と表記されてる)が在籍していたWARLOCKのデビュー作。Mausoleum Records盤がオリジナル。このころの彼女はかなり ラフな唱法で、BLACKLACEのマリアン嬢よりもさらにワイルドなコブシ回しが強烈な印象を与える。またバンドもJUDAS PRIESTの影響化にあるHMを展開している。このアルバムが好評を博し、メジャーレーベルとの契約を取りつけてワールドワイドなバンドへと成長を遂げ、やがてはDoroのプロジェクトバンドへと変化していくのだった。



WAXFACE / The Graves Of God / TEST128399

 ベルギー出身の4人組、メロディアスなツインリードを織り交ぜながら、彼らの目指した音楽は「サタニックメタル」だったのだろう。本作は4曲入りのミニアルバムで、どうやらこの一枚だけで消えていったようだ。ボーカルとギターがサタニックな雰囲気を醸し出しつつそこにオリジナリティを持ち込もうと頑張ってる姿がいじらしいが、ドラムスがそのオカズの少なさやパターンの少なさなどセンスのないところを露呈してしまっていて曲としての印象を薄くしてしまっているような気がするのだ 。




WHITEHEAT / S.T. / SKULL8303

 ズバリSPIDER型のハードブギー一直線なイギリスのバンド。1984年リリースということからしてNWOBHMの波には乗り遅れてしまったバンドだ。もともとイギリスのRock Shop Recordsからリリースされたアルバムがオリジナルだったようだ。