Minor Mind Maniaxe ! Presents
メジャーどころもございます!
マイナ−好きは、メジャ−嫌い・・・とも限らないのだ。イイものはイイ! メジャーあってこそのマイナー。メジャーがなければマイナーも存在し得ない。
日本では売れたのに本国ではゼンゼンだったバンドや、本国でバカウケだったのに日本じゃ誰も知らないバンドやら、何がメジャ−で何がマイナ−なのかわからないのが実のところでもある。
元ホークウィンドのイアン”レミー”キルミスターが結成したモーターヘッドは、当時はバイカーやパンクサイドからの支持も受けていたハードロックバンドだった。リッケンバッカーのベースを弾きながら、頭より高いところにセッティングしたマイクにむかって叫ぶように歌うレミーの姿はフリークの憧れだった。 このバンドはとにかく初期の3人編成のころがもっとも毒のある曲づくりをしていた。とりわけ「Overkill」アルバムは、そのタイトルチューンが最高の出来だ。イントロのリフをエンデイングにもってきて延々とリフレインが続く展開は後々のバンドにインパクトを与えた。 すでに三人とも天(ひょっとしたら地獄)に召されてしまったが、誇り高き大英帝国が吐き出した毒のDNAはいまだ息づいている。 |
サクソンもいまひとつメジャーになりきれない永遠のB級バンド。NWOBHMの波にうまくのっかったと思ったら、いつの間にか沈没していたような感じだが、その後はメタル魂を失うことなくエネルギッシュに活動している。 このライヴアルバムを含めて、フランスのCarrere Recordsからリリースした5枚目までが彼らの絶頂期の作品といえる。なかでも本作は、ピーク時の勢いがそのまま収められており、このころの数多いメタルなアーティストのライヴアルバムの中でも名作の部類に入る。 |
おお、Herman Frankだ(^^ゞ!
私がメタルに目覚めかけていた80年初期に、イッキにタタキ起こしてくれたのがこのACCEPTだった。とにかくギタ−のリフがカッコよくて、センスの良さ、テクニックのうまさから聞けば聞くほどハマってしまうのだ。当時から小さいくせにカリスマ性が抜きん出ていたウド・ダークシュナイダーのボ−カルスタイルも他に類のないものだった。 1985年、彼らの初来日の伝説の大阪公演なんて思い出すたびトリ肌モノ! ステ−ジからのバックライトで照らされた客席はほとんどがメタル男ばっかり、全員がつきだすリストバンドを巻いた無数の拳!(あのころは、今みたいに、ピョンピョン飛び跳ねるバカモノは皆無でとにかくヘッドバンギングの嵐、考えればステ−ジ見ずに床ばかりみてた!)、一音たりともはずさない完璧なウルフのギタ−、今現在でも他に味わうことのない大音量などなど、バンドも客もすべて完璧なライヴだったのだ。 |
Breaker「戦慄の掟」/1981
タイトルチューンはライヴではエディットヴァージョンで、「レストレス&ワイルド」とひっつけてプレイされていた。それは今日でもメタルアンセム的な名曲、当時は日本でもシングルカットされていた。また、「Son Of A Bitch」(後に改題で「Born To Be Whiped」)なんて曲もあるがこちらは歌詞がかなりヤバイ!でもライヴでは客もフルコーラス歌ったもんだ、Take This!
Restless & Wild「レストレス&ワイルド」/1983
これまたメタルアンセムチューンの「Fast As A Shark」が超強烈! これを知らなければメタルは語れない。ここで聴けるツインリードのギターソロはその後のメタル系アーティストに計り知れない影響を与えた。とくにドイツのメタルのアーティストの作品にはこれとそっくりなものがたくさんある。理屈ぬきでとにかく全身で聴くこと!
Balls To The Wall「闇の反逆軍団」/1984
アメリカ向けのコマーシャルな作品、と位置づけられているが、やはり名作だ。ジャケットはともかく、(これはステファンの股間だそうな) A−1にミドルチューンをもってきて皆を驚かせた。この曲はプロモビデオもかなりメタルっぽくて、オンエア回数も多かったのを記憶している。
Metal Heart「メタル・ハート」/1985
彼らの日本での人気はこのアルバムで確立された。初来日もこのアルバムのツアーだった。ウルフのクラシカルフレーヴァーが開花した作品。
他にも、「ロシアン・ルーレット」もなんだかんだ言ってもいいアルバムだ。 バンド終末期のウド&ヨルグ脱退、デヴィット加入&ケンカ脱退、ウド戻るもヨルグはいない=ギター1人なの?、ウルフ何考えてんの的アルバム作成、一人でギターソロはやっぱり寂しいなぁ的ライヴを披露ののち、そりゃウドはいやだろうてことで必然的に解散、、、のあたりは、往年のアクセプトを知る一人としては、心痛むことばかりだった。 歴史は続き、元T.T.QUICKのマ−クを迎え、ウルフとピーターが中心となった新生ACCEPTは今も進撃を続けている。 |
トホホな邦題だけど、トライアンフはカナダの3人組、欧米ではかなりの人気者だったが日本ではついにブレイクすることはなかった。私は多くのトライアンフ・フリークスと同じく、ギタリストのリック・エメットのファンだった。 このアルバムのタイトルチューンは、3人で出してるとは思えない大音量のパワーメタル。トータルでみても攻めどころと引きどころのコントラストが実に魅力的なアルバム。 リックはこのあと数枚のアルバムリリースの後、他の2人とケンカ別れ状態でバンドを去り、ソロアーティストへ転向したが、HR色は薄れ、AOR色の濃いブルーズフレーヴァーなアルバムを残している。残された2人は新しいギタリストを加入させてアルバムを1枚リリース。エッジのとがった曲が多く、リックの美しいメロディ要素のないハードな内容となっていた。 |
クロークスは元ティーのメンバーが中心となって結成されたスイスのバンド。アメリカでは結構人気があって、スイスのバンドとしてはほとんど唯一、ワールドワイドな成功を収めた。当然日本でもアルバムはリリースされたが、アメリカのバカ売れに比べるとほとんど売れなかったのはトライアンフとならんで2大メタル不思議事項であった。。 彼らのサウンドにはヨーロッパ臭さはなく、AC/DCクローンやらジューダス・プリーストクローンやらと評価されていたとおりの音づくりだった。本作ではロブ・ハルフォードとの共演である「Screaming In The Night」や、スピードチューンの名曲であるタイトルトラックなどが収録されている。また、後にエイジアやカトマンドゥなどに加入するマンディ・メイヤーなんて玄人ウケする人も在籍していた。 |
◎ウルトラメジャ−再考◎
メジャーといえば、もっとメジャーがあるじゃないかっ! てことで、そんな人たちについて語ることにしよう・・・うう、ネタが尽きたかマイナーマインド!? いやいや、メジャーはマイナーの裏返し。マイナーものを追求するがあまり、メジャーものの知識が薄れては、マイナーものの存在価値も失われてしまうというもの。(と無理矢理正当化) ★ウルトラメジャー、怒メジャーものとは?★ これからHR/HMを聞き始める人にはHR/HMを語るうえで知っておかなければならないバンド、すでに何年もHR/HMを聴いている人には、知らなければ人格を疑われるバンド。 いまさら知っとるわい!のお叱りもごもっともな完璧メジャーなバンドたち。中途半端はいけませ〜ん! □音がいい!□ □誰もが知っている□ □もうやたら復刻されまくっている□ ・・・と共通項をもつウルトラメジャーたち。やめればいいのに下記のとおりリストアップ。 |
完全にリッチーブラックモアの所有物。彼がいればレインボー、いなければレインボータイプの様式美バンド。歴代ボーカリストのタイプによって3世代的に区分されています。それぞれの世代のファンは互いに嫌いあっているという噂もあります。 ちなみにレインボーはハードロック、というカテゴリーではありません。「レインボー」というカテゴリーに入るのです。 ◇ディオ世代◇ ◇グラボネ世代◇ ◇ジョーリン世代◇ |
天才ギタリストの名を欲しいままにする失踪の名人。10代で実兄に誘われてスコーピオンズのメンバーとなり、UFOに加入後は溢れる才能をひたすら溢れ続けさせた爆発する名ギタリスト、または美旋律メーカー。 試行錯誤ののち自らのバンドMSGを結成し「神」を名乗るも、すったもんだは日常茶飯事でアルバムを出すたびメンバーが変わった目まぐるしさはメジャーの悲しい性か。 前述のグラボネさんやコージーも在籍していたMSG、元ロリー・ギャラガー・バンドのテッド・マッケンナなんていうしぶ〜い人もメンバーかとおもうとレイ・ケネディのような史上最悪のボーカリストも在籍してたりでよくわからない人脈です。元グランプリの多毛男・ロビン・マッコーリを加え、頭文字がMなのをいいことにマッコリー・シェンカー・グループなどと調子よく名乗っていたりもしました。 特に日本では現在30才以上のギタリストには神様扱いされていた人でもあります。グレコから出ていたフライングVマイケルシェンカーモデル(白黒のやつ)は必携品。いまだにArmed And Readyのイントロだけは弾けます、なんていう人も大勢いたりして。 〜Armed And Ready〜 結局マイケル・シェンカーはMSGとUFOとスコーピオンズをぐるぐると加入・脱退をくりかえす、 バター虎のような活動を続けています。来日公演中にブチ切れて帰国してしまうという、70年ライクな行動をとってしまうことも。とはいえ、音楽性はロックフィールドからは飛び出さない分、ゲイリー・ムーアファンのようにやきもきさせられることはないでしょう。 |
プログレ色の強かった英国のガル・レーベルからデビューを飾ったジューダス・プリーストもまた、その長い活動の歴史において数度のモデルチェンジを経験しています。その都度、旧派のファンを手放すも新しいファンを獲得し、現在でも現役バリバリでメタルゴッドの名を欲しいままにしています。
◇Sad Wings Of Destiny から Stained
Classまで◇ ◇Killing Machine から Defender Of The Faith
まで◇ ◇Turbo から Painkiller
まで◇ ◇Rob脱退以降◇ |
おそらく世界一信奉者の多いハードロックバンド。間違いなくジョン・ロードのバンドであって、R.ブラックモアはあんなに目立ってはいけない。メンバー同士仲が悪いのにどうして長続きできるのかは永遠の謎でもありましょう。単に英国のアートロックバンドであったところから、ロッド・エバンスに代わってのイアン・ギランの加入とリッチーのギター開眼をもって希有のハードロックに転向、日本のGSにまでその影響力は及んだのでした。 また、デヴィット・カヴァーデイル(以下「デビカバ」)やトミー・ボーリン在籍時は埃っぽくて土臭いバンドになったりするなど、メンバーチェンジにより音楽性をここまで変えたビッグなバンドもめずらしいのじゃなかろうか。それでも後世に残る名作を残せたのも、エゴのかたまりが生み出した奇跡だったのでしょう。 とにかくヨーロッパ中のバンドに影響を与え続けたバンドでありましたが、とりわけ日本人とディープ・パープルとの縁はある種くされ縁といえましょう、と思っているのはじつは日本人だけなような気もします。ブドーカンを世に知らしめ、東京の女と唄われ、アルバム制作のたび律義に来日公演、日本人はこういうバンドにはメロメロなのです。きっと。 ほんとのディープ・パープルは、イアンギランが最初に抜けた時点で終わりなのか、デビカバのラストで終わりなのか、再結成し2枚ほどアルバムをリリースした後再度イアン・ギランが脱退した時点で終わりなのか、いやいやまだ終わっていないぜ、なのかは人により違いはあるけど、どれも正解で、どれも間違いであるとは思いませんか? なにより言えるのは今存在しているディープ・パープルはいったい第何期なのかを知っている人が少ないことと、何枚のブートが存在するのか、正規盤のライブアルバムだって何枚あるの?それで今じゃいくら良質なアルバムを作っても、30才以上のリスナーには受け入れられないバンドだということでしょう。 ジョンが亡くなり、リッチーもいない今、でもディープ・パープルはずっとディープ・パープルなのです、日本人にとって。以下、名アルバムをご紹介。 〜In Rock〜 |